メガネがない

雑感

和歌山市で会議があった。会議の前の打合会で他人の発言を自分のノートにメモしていた。
1時間程度の打ち合わせが終わったので、1階に降りて行くと、ご飯を食べに行こうとなったので、春の暖かい日差しの中を100メートルほど歩いて、ご飯屋さんに行った。
午後1時から会議が始まるので、会議室のテーブルに座って、はたとメガネがないことに気がついた。
朝の打ち合わせのときにはメガネをしていたはずだ。メガネがなかったらノートの文字は見えづらいはずだ。ということで、始まるまでの数分間、自分が立ち寄ったところに、メガネを置いていないか、探すことになった。
ない。
仕方がないので、車の中に置いてあるもう一つのメガネを取ってくることにした。

休憩時間になると、Y君が話しかけてきた。
「東芝さんは、(打ち合わせのとき)、メガネはしてなかったと思いますよ」
それでも不確かなので、お昼を食べたご飯やさんまで行って話を聞いてみようと思い、急いでお店に行った。昼下がりの休憩時間だったので暖簾が玄関にかかっていなかった。
「こんにちは」
返事がない。何度か呼びかけたが誰も出てこなかった。
仕方がないので急いで戻った。

「まだ若いのになあ」
という声をかけていただいた。まだ若いのにメガネが必要なのか、ということではなく、自分がメガネをかけていたかどうか、忘れてしまうなんてなあ、という感じだった。

夜、自宅に帰ると食卓の上に探していたメガネがあった。和歌山市内へはメガネを持って行っていなかった。
「メガネはしてなかったと思いますよ」
Y君の言葉は真実だった。

車で遠くを見ながら運転して和歌山市に行ったので、視力がよくなって、メガネなしにすらすらノートを書くことができた。これが打ち合わせのなかで起こっていた目の変化だったようだ。
頭の上にメガネを乗せて、ない、ないと探し回るようなできごとだった。


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雑感

Posted by 東芝 弘明