B41ページに記事を収める
「しんぶん赤旗」の文字の大きさは、10ポイントより小さいぐらいで、しかも縦に圧縮されて縦横1対1にはなっていない。横扁平文字になっている。実際はどれぐらいの大きさだろうか。ワープロで縦横扁平しないで文字を組む場合、11ポイントを使うことが多い。ビラの場合は、12ポイントか13ポイントにする。新聞と同じような大きさにする場合は、ふところの広い文字を使う。ユニバーサルフォントを使うと文字が大きく見えるのは、文字のふところが広いからだ。小池晃さんの10分の訴えをB41枚に収めるために工夫をして、採用したフォントはTB新聞明朝だ。ヒラギノは、フォントを小さくすると文字が小さく見える。これと比べTB新聞明朝や小塚明朝はふところが広いので大きく見える。
手元に「雑誌経済」と「民主文学」があったので文字数と行数を比べてみた。「雑誌経済」の1行は26字、24行、「民主文学」の評論は27字、26行、小説は25字、25行だった。雑誌によって行数に違いがある。採用されているフォントにも違いがあるのかも知れない。微妙だが一ページ当たりの余白をどう取っているのか、段間をどう設定するかによって、文字数と行数が変化するので、同じように見えてもこの設定に違いがあるのかも知れない。
新聞は、文字を大きくしながら、どうやって字数を増やすのか、独特の苦労をしている。横扁平にしているのもその結果だと思われる。小さい文字を大きく見せる苦労だといっていいだろう。
B41ページにどう納めるか。工夫には時間がかかった。