『言の葉の庭』
新海誠監督の『言の葉の庭』と『秒速5センチメートル』、『空の向こう、約束の場所』を観た。10代の淡さをよく描いていた。『言の葉の庭』の雨はリアルで綺麗だった。新海作品を観たらその場所に行ってみたいという気持ちになるのは分かる気がした。作品を観た後、小説が読んでみたくなった。新海監督が書いた小説とそうでないノベライズがあることを知った。『言の葉の庭』と『空の向こう、約束の場所』の2冊を買った。
映画の細かさが小説の中にどう描かれているのか、知ってみたい。『言の葉の庭』と『秒速5センチメートル』、『空の向こう、約束の場所』で描かれたすれ違いを『君の名は』を描くことで変えたかったのかも知れない。そういう思いも浮かんできた。
10代の世界をどうして新海誠さんは描きたいのだろうか。自分の生きる世界がまだどういうものかをつかみきれない中で生きている。10代にはそんなはかなさがある。ようやく自分の生きている世界の端っこをつかみ始めて、自分とは何かを考えはじめ、不安の中でもがいている世代の感じは、『耳をすませば』にもあらわれていた。何度も何度も描きたいのは、その10代をつかみきれないもどかしさがあるのかも知れない。
Subscribe
Login
0 Comments