1月会議の結果報告

雑感

1月会議の質疑と討論、採決。議案はすべて全員賛成で可決した。
議案の一つは人事院勧告に基づく給料の引き上げ。かつらぎ町は、国の一般行政職員の給料表を採用しているので、国の示す方向に一致した給料表の1.1倍の見直し、期末手当の0.1か月分増額、会計年度任用職員への期末勤勉手当の支給(今まで勤勉手当の支給はなかった。年間で2か月分の支給がプラスとなるので喜ばしい)などという内容だった。かつらぎ町の議員の期末手当については、人事院勧告を反映させないという判断を過去に行って以降、反映されなくなっている。

町職員の給料と会計年度任用職員の給料の見直しは今後の課題。この中で会計年度任用職員については、すべての会計年度任用職員の働き方を調べた上で、待遇の改善を行うことを表明していたが(東芝議員の12月一般質問)、これにもとづく改定は、令和6年12月に行いたいという答弁があった。

3月1日から戸籍が全国どこの自治体でも取得できるようになる(もちろん、本人に関わるもの)。今回は、自治体がもつ戸籍の情報を総務省がクラウド化して複製し、そこにアクセスする形で実現する。ちなみにかつらぎ町は、過去のすべての戸籍の情報に遡り、個人に対し開示できるようになっている。自治体によっては、マイクロフィルム化されているものについては、開示の条件整備が整っていないために非開示となっている。かつらぎ町は進んでいるということだ。
今回のサービスは、総務省によるクラウドデータ化なので、自治体の戸籍関係の情報と国によるクラウド管理が並行して行われる。自治体がもつ戸籍情報が基本。国は自治体の情報を瞬時に複製化する。国による複製情報の一元管理という形。マイナンバーカードによる情報の管理は、分散型であり、番号によって情報を引き寄せるので、情報管理の仕方に違いがある。

学校給食については、無洗米の一つである金芽米を採用することによって、年間を通じてかつらぎ町産のお米を金芽米として活用することになる債務負担行為が計上された。金芽米というのは東洋ライス株式会社(和歌山市に本社がある)が開発した商品であり、他に例がないので、かつらぎ町と東洋ライス株式会社との間で任意契約を結ぶこととなっている。
金芽米についての東洋ライス株式会社の説明は以下のとおり。

金芽米(きんめまい)は、独自の精米技術で、胚芽の舌触りの良くない部分を除いた胚芽の基底部「金芽(きんめ)」と、お米の栄養と旨み成分が含まれる「亜糊粉層(あこふんそう)」を残した、とても美味しい無洗米です。胚芽の基底部が、「金の芽」のように見えることから、金芽米という名前がつきました。

人も自然もすこやかに 東洋ライス株式会社 ホームページより

約2万キログラムのお米を学校給食が使うこととなる。今までは県内産が半分、町内産が半分という比率だったが、令和6年4月以降は100%町内産となる。4月から9月までの6か月間は、町内のJAに集まるかつらぎ産のお米を学校給食用に確保し、10月から3月末までの6か月間は、直接農家との契約でまかなう予定。農家の小規模なお米生産でも登録申請し、条件があえば学校給食に採用してもらえる。和歌山市までお米を運ぶ必要はない。その手立ては町教育委員会が行う。
ただし町の学校給食用のお米の精米委託料は、金芽米に精製するため、倍ほどに上がることとなった。

委託料が上がることや金芽米の効果をめぐって、質疑が数人の議員によって行われた。


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雑感

Posted by 東芝 弘明