憲法改正の真の狙いはどこにある?

雑感,政治

ブログのコメントに「憲法改正で問題になっているのは、「国民主権と基本的人権、恒久平和の原則」ではありません。問題なのは憲法9条の第2項です。
時代に合うように憲法改正すべきです。
速やかに自衛隊を日本軍に改編して、他国と同等レベルの行動規範にすべきです」
という書き込みがあった。自民党の本音をご存じないようなので、安倍さんも参加した集会を紹介したい。映像と音声なので隠しようがない。

いったいどんな改正をイメージしているんだろう。この映像が参考になる。

日本国憲法は、現代憲法と呼ばれている。なぜか。それは、個人の尊厳の尊重を土台に、国民主権に立脚して、国民の権利をうたい国家権力の手を縛っているからだ。しかもこの国が武力を持たない、戦争をしないというように手を縛られているので、国民主権と基本的人権が徹底して守られるという構造になっている。憲法9条を変えて、自衛隊が海外で戦争をするようになるためには、国民主権と基本的人権に制限をかける必要があるという認識が自民党の中にあるということだ。
最大の仕掛けは緊急事態条項だ。この条項があれば、ヒットラーがやったように独裁への道が開かれる。ヒットラーがどうして全権委任法を手に入れたか。緊急事態条項がなければ全権委任法を手に入れることはできなかったのは明らか。「ヒットラーに学べ」と麻生さんは語ったが、戦争による独裁への道がイメージされている。9条に自衛隊を明記するというのは、一つの手段であって、この道は、戦前への回帰、大日本帝国憲法復活への道、「美しい国」への回帰だということだ。

この2つの映像に対して、いやいや、自民党は憲法9条の第2項だけを変えたいんですよというのであれば、この映像に対するコメントとともに反論していただければと思う。


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Posted by 東芝 弘明