食洗機事件
アップルペンシルが届いた。マグネットでiPadの上に吸着し、充電できる。充電もそんなに時間がかからない。キーボードにも少し慣れてきた。ただ、pagesとkeynote、numbersの文字入力の方法がまだ飲み込めない。どうもスペースキー変換ができない。ファイルが終了してしまう。なんとかならないかと思って試しているが、まだ改善策が見当たらない。
キーボードでの入力は、どうしてもスピードが落ちるし、左手のキータッチがうまくいかないが、次第にそれも慣れてきた。iPad Proがマックブックの役割を果たすことはできないが、かなりのレベルで、代替えはできそうだ。アップルペンシルによるスケッチや加工は、MacBook Proにはない魅力になりそうだ。画面が綺麗なので打っていて楽しい。
自宅で夜はすき焼きだということをすっかり忘れて8時ごろ帰ると、家族はみんなですき焼きを食べていた。今日はすき焼きだったことを、リビングに入って、すき焼きを食べているのを見るまで思い出せなかった。妻から電話があって、電話をかけたときは、何にも思い浮かばなかった。
老化現象か。
お昼、自宅で娘が作った昼食を食べた。
「食洗機に食器を入れてくれるん？」
娘がそう尋ねた。
「ええで。入れるよ」
そう言って食洗機に食器を並べた。洗剤を入れようとして、洗剤を入れる場所に洗剤が入っていることに気がついた。
「あれ？」
「もしかして、朝の食器、洗えてないんか」
娘が叫び声をあげた。「えーっ、」
「おばあちゃん、どんな食器があったん？」
食器棚に収納されているお茶碗がぬるぬるして、小さいお米がくっついていた。これも、このお皿も、えー、これも怪しい。
娘はヒステリックになった。うるさい。
でも、食洗機に入れて、洗剤を入れたのに、ボタンのスイッチを入れるのを忘れたのはぼくだ。
「昨日の夜、言ったよね。ミスせんといてって。夜遅くまで、テレビ見てるからとちゃうん」
「いい加減にして」
「はい、すいません」
こういう会話を交わした。
「このこと、お母さんに言うん」
「自分で言い」
娘がそう言ったので、テーブルにメモを書くことにした。
『朝食器洗いに食器を入れて、スイッチを押すのを忘れた。娘が激怒した。反省』
夕ご飯を食べて、妻と娘とぼくの3人でもう一度食器を確認した。妻は優しかった。メモが大変役に立った。
