在日米軍のことを私たちは知らない 2005年7月2日(土)

雑感

1952年から04年度までに在日米軍が起こした事件・事故は20万1000件を超え、日本人死者は1076人にのぼることが、日本共産党の赤嶺政賢衆議院議員の要求で明らかになった。
(「しんぶん赤旗」の報道記事は以下をクリック)
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在日米軍 事件・事故20万件超
米兵による殺人事件がテレビの第一報で流れた記憶がない。
米兵の事件は、住民による告発を含めた運動が起こってから知るのが多かった。
日本のマスコミは、一貫して米兵の犯罪を報道してこなかったのか。
2000年から2004年の公務外の事件・事故の死者数は11人。
ぼくは、この11件について具体的な内容を全く知らない。
知っている人がいたら、ぜひComments欄に記入していただきたい。
なぜ、マスコミは事件を報道しないのか?。
米兵の犯罪は報道に値しないのか?。
それとも、頻繁に報道しているが、ぼくが報道している事実を知らないだけなのか?。
ぼくたちは、どれだけ具体的に在日米軍について知っているだろうか。
日米安保条約によって日本は守られてきたという言い方がある。
「安保ただ乗り論」という言葉もあり、日本は防衛の責任をアメリカに肩代わりしてもらっているという言い方もされてきた。
しかし、ほんとにアメリカは日本を防衛する任務を持っているのだろうか。
何年か前のニュースステーションで在日米軍司令官がインタビューに応じて、「アメリカは日本を守るために駐留しているのではない」といった。記憶にある方もいるだろう。
軍隊の長が、防衛の任務を負っていないという発言は重い。
これは絶対的な重さだ。
軍隊の長が否定しているのであれば、アメリカ軍によって日本は守られているという論理は成り立たないだろう。
物事は具体的だ。具体的な事実があるのに、その事実に関わる問題で、事実と矛盾する論理などというのはない。
横須賀にある第7艦隊の規模は?
この艦隊の任務は何か?
第5空軍の規模は?
この空軍の任務は何か?
沖縄になぜ海兵隊が配備されているのか?
アメリカにとって基地の島、沖縄が果たしている役割は?
そもそも、アメリカ軍は何のために日本に5万人も駐留しているのか?
米兵が犯した犯罪の内、公務中とされた事件・事故に対し、日本は一度も裁判権を要求していない。公務中の事故・事件で軍事裁判にかけられたのはわずか1件しかない。
これは治外法権というものだ。
日本人の命を軽く扱っている米軍だが、米軍はいざとなったら日本を命がけで守ってくれる存在になるのだろうか。
日本は、アメリカに従属させられている。だから治外法権が今も貫かれている。
在日米軍は、アメリカの軍事戦略のために日本に駐留し、沖縄はベトナム戦争やイラク戦争の出撃拠点になっている。殴り込み部隊と呼ばれる海兵隊は、沖縄がアメリカの軍事戦略拠点だからこそ、配備されている。
これは極端な論理だろうか。
ぼくが書いた米軍に対する7つの問いに対する答えを追及していけば、どんな事実が見えてくるのだろうか。
メディアリテラシーという言葉がある。これは、“報道された情報からどうやって真実を読み取るか”ということだろう。しかし、メディアが描かない世界に何が隠されているのか。こういう視点も大事ではなかろうか。


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雑感

Posted by 東芝 弘明