娘の帰宅

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水曜日の昼ご飯は、おばあちゃんと娘とぼくの3人でお昼ご飯を食べることにしている。娘はたいてい、お昼までの授業が終わると12時50分頃には家に帰ってくる。しかし、今日は1時頃になっても帰ってこなかった。スリッパを足に引っかけて、歩いて迎えに行くことにした。3つ角を曲がり、次のLの字の角に近づいていくと、にぎやかな子どもの声が聞こえてきた。女の子の声だ。
何だか楽しそうな笑い声が混じっている。
角を曲がると次の三叉路に至る道のちょうど中頃に3人の子どもたちが歩いてくるのが見えた。
1人が前を歩き、2人が手をつないで少し遅れて歩いてくる。
「ぼごぼごぼごぼごぼご」「ぼぐー」
「ぼぐー」のところで先頭を歩いていたSちゃんが勢いよく振り向いた。
すると、手をつないでいたうちの娘とRちゃんがピタッと動かなくなった。
ははん、ピンときた。これは、現代版「だるまさんが転んだ」だ。
「ぼごぼごぼご」「ぼぐー」
何度も繰り返してHさんの前に着いた。すると座敷で飼っている犬のウェルシュ・コーギーとかいう犬が勢いよく走ってきて大きな窓ガラスに前足をかけて立ち上がった。
娘3人は、このかわいい犬を見て「バイバイ」をした。
ぼくの家の前に着くとSちゃんとRちゃんにさよならをした。
「また明日ね」
あいさつがすむと娘は走り出し、
勢いよく玄関を開けて、「ただいま」と言った。
時計の針は1時をまわっていた。


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Posted by 東芝 弘明