私たちの声は全世界とつながる

出来事

午後、相談事があって立ち会った。10年前、話をしに行き、この方の相談を契機に地方税回収機構の問題にメスを入れて、質問したことが思い出された。この人の相談事のあと、しばらくしてから地方税回収機構と県税事務所の両方に取材に行って、同じ法律の下で県の事務と地方税回収機構の対応にどうして違いが生じるのかをテーマに質問した。ちょうどそのときに鳥取県で児童手当を差し押さえしたのは違法だという高裁の判決が出て結審したという事件があった。この裁判も力になって、かつらぎ町の態度が変化したことを思い出した。

相談してくれた方の人生は、本当に厳しいものだった。よくぞここまで踏ん張ってきたんだなと感じて、目頭が熱くなった。暖かい日差しと暖かい風の中で、彼女から聞かせてもらった話は、印象深いものだった。

政治学者の姜尚中さんは、政治の仕事は幸福の条件を整えるところにあると語ったことがある。この言葉が好きで、よく頭に浮かんでくる。幸福の条件は、この前中阪町長が答弁していたユニバーサルデザインという言葉にも重なる。国民が幸福に暮らせるための客観的条件作りを進めていけば、それはユニバーサルなデザインになるということだろう。

夕方は橋本市で行われたロシアは侵略戦争をやめよという宣伝に参加した。若い高校生が財布を鞄から取り出して、募金箱に入れてくれた。国連難民高等弁務官事務所を通じて渡すウクライナの人々への募金だ。私たちの力は小さい。でも無力ではない。声をあげること、戦争反対を訴えること。そのことへの共感がうねりとなって全世界に伝わったら戦争は止められる。国連ではロシアによる戦争に反対する決議に賛成した国は141、反対票を投じたのはベラルーシ、北朝鮮、エリトリア、ロシア、シリアの5カ国のみで、棄権は35カ国だった。圧倒的多数の国の声はロシアによる侵略戦争反対。
私たちは、自分たちの生活の場から声を上げる。この声は全世界とつながる。


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出来事

Posted by 東芝 弘明