藤井幹雄さんの通夜式

出来事

藤井幹雄さんの通夜に参列した。30分前に着くと駐車場は満杯だった。案内に従って車を動かすと、アザレアの一番東側の駐車場を案内された。そこから歩くと5分ほどかかる。多くの人が狭い歩道を歩いて会場に向かっていた。

「藤井さんが亡くなったみたい」
16日の午後6時半頃、ある女性から電話がかかってきた。
「えっ、ほんま?何かの間違い違うんか」
思わず、こういう言葉が出てしまった。女性は、人から聞いた話だったので、電話の向こうで躊躇しているのが分かった。
「もう一回確かめて電話するわ」
女性はそう言って電話を切った。
日曜日、藤井さんの情報が届く前に、もう1人、悲しい訃報の連絡があった。こちらの方に驚いていた矢先に、藤井さんの訃報が重なったので、驚きの連続だった。
女性からもう一度電話があったのは10時過ぎだった。「やっぱり亡くなったみたい」
今度はトライアスロンの水泳中に心筋梗塞になったという話だった。

月曜日、役場に行くとすでに役場には話が伝わっていた。

お悔やみに行く勇気がなかった。何をどう話せばいいのか、想像がつかなかった。
通夜と告別式に参加しようと心に決めた。できれば顔も見たい、そう思っていた。

通夜はすごく弔問客の多い式になった。
式が始まる前に、山口百恵さんの「さよならの向こう側」が流れる中、スライドで写真が紹介された。大好きな山口百恵さんの家まで行って、サインをもらったというエピソードが思い出された。
このスライドのあと、藤井さんの父の藤井静雄さんが、弔問客に対して、通夜が始まる前にあいさつされた。
「つっかえ棒をいきなり外されて、私たちは呆然としております」
心情の溢れるあいさつで、涙を抑えて話する姿が痛々しかった。かける言葉が浮かんでこない。頭を下げるだけしかできない。言葉を発したら泣いてしまう、そんな気持ちがこみ上げてきた。

1時間あまり会場にいたが、まだ弔問は続いていた。駐車場までの暗い道、藤井幹雄君の選挙のときの姿が、いくつか浮かんできた。


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出来事

Posted by 東芝 弘明