相談事からスタートした

雑感

今日は相談事から始まった。生活保護関係の相談だった。生活保護を受けながらも医療と介護の自己負担が2万円ほどあり、払いきれなくて借金がかさんでいくという苦しい話だった。保護関係の話はいつも切なくなってくる。国のいう最低限度の生活費という基準が低すぎる。この基準の低さが、生活保護を受ける人々の心を深く傷つけ、保護など受けたくないという気持ちにさせている。国は、最低ぎりぎりの給付だけで人間は幸せになると思っているのだろうか。生活は人間の文化であり、そこには生きる喜びを感じるものであるべきだと思う。しかし、保護を受けている人々は、いつも金銭的に追い込まれ、惨めな思いを抱えている人が多い。
相談の相手は、奥さんの介護をしながら在宅で生活していた。このご夫婦は年金が一定程度あるので、保護費支給の対象ではない人だった。給付金の支給はないが保護を認められていたが、国の基準よりも所得が高いがために、医療と介護の一部負担が月に2万円ちかく生じていた。これが払いきれずに累積しており、苦しいという話だった。

妻の介護度が高いので施設に入って住所を変更し、生活保護を単独で受ければ、医療と介護の自己負担も少なくなるので、そちらの方が生活が成り立つように見えた。しかし、夫は、妻の介護に責任を持ちたいという気持ちを強くもっており、在宅介護を選択していた。地域包括ケアシステムの理想でいえば、まさに苦労しながらこの理想を貫いている事例だったが、こちらのサービスを選択すると、明らかに施設入所以上に生活が苦しくなる。地域包括ケアシステムの理想は、介護サービスを受けながらいつまでも住み慣れた地域で生活するというものだが、これを貫くのは困難だと痛感した。やはり町が長期総合計画で書いていることは現実にあわない。

2つめの相談事が終わってから遅い昼食をとった。そのあと残っている集金に行き、これでようやく昨年集金できなかった赤旗の集金を終わることができた。集金鞄の中が綺麗さっぱり空っぽになった。


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雑感

Posted by 東芝 弘明