『ロストケア』という映画を見た

雑感

休みだったので映画を見ようと思い立って『ロストケア』という映画を見た。長澤まさみと松山ケンイチ、柄本明、藤田弓子などが出演している作品だった。介護士が起こした事件に対し、検事である長澤まさみが事件の真相に迫るというものだった。日本の介護の現実を突きつけていると思える作品だった。

この作品が描いたような事件が起こったら、介護保険の制度はある程度改善されるだろうと思った。この考え方はきわめて不謹慎なものだと自分でも思う。
介護で苦しんでいる人に優しく手を差し伸べる行政にはなっていない。家族間の嘱託殺人は、現実の問題としても存在するし、介護疲れによる殺人も存在する。こういうところに追い込んでいく仕組みが、日本の社会制度の中にはある。お金がなくても介護が安心して受けられる仕組みを求めたい。

息子である松山ケンイチが、市役所に行き、生活保護を申請するシーンがあった。
職員が受付の窓口で「あなたは働けるでしょう」と言って申請を却下する場面だった。ぼくがその現場にいたら、世帯分離をして、お父さんの生活保護申請をし、息子とお父さんのくらしを切り離して、息子の生活を成り立つようにし、父親を保護してもらうという方法を検討するのに、と思って映画を見ていた。
窓口の職員が、息子の状態だけを見て、申請さえさせない状況が描かれていた。このシーンを見ながら、生活保護は、本人の状態だけに着目して受けられるように。そう思った。


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雑感

Posted by 東芝 弘明