『私の戦後六〇年 不破哲三』

雑感

Version 1.0.0

赤旗日刊紙の「潮流」に不破哲三さんの『私の戦後60年』という本の紹介があり、この本が北海道大学の入試の出題に使われたと書かれていた。2005年の出版なので、もうすぐ出版から20年になろうとしている。

この本は、買ったまま読まずに本棚にあるのを思い出した。2階の書斎に駆け上がって本棚の前に立ち、にらめっこして引っ張り出したのは2冊。もう1冊手にしたのは、『不破哲三 時代の証言』だった。この2冊を並行して読みたいという気持ちになった。

『私の戦後60年』は、新潮社から出版されたもので政治ジャーナリストの角谷浩一氏がインタビューしたものだ。ただ単に記憶にもとづいて話しているのではなく、不破さんらしく徹底的に資料に当たりながら、角谷氏が監修した本になった。正確さを期す不破さんの証言は興味深い。
『不破哲三 時代の証言』は、読売新聞が2010年11月1日から「時代の証言者」というシリーズで日刊読売に29回連載されたもので、翌年3月ににかなり加筆されて、中央公論新社から出版されている。読売新聞社が「時代の証言者」というシリーズに不破哲三さんを加えたのも驚きだった。面白いのは、読売新聞社が、証言に対して、徹底的に事実確認をして編集に責任を負っている点だった。そういう点では、『不破哲三 時代の証言』はユニークな本だと思われる。
2つの本は、いずれもインタビューから始まったものだが、どちらも著者を不破哲三としているので、最終的には不破さんが著書として出版に責任を負っている。

不破さんの2冊の本は、生きた人間の息づかいのある戦後史を読むという意味がある。この本2冊と『日本共産党の百年』を合わせて読みたい。歴史を立体的に捉える力になると思われる。学びを面白く、楽しく。買いたい人はネットでどうぞ。古い本なので古本を手に入れる必要がある。

そうそう、真下信一さんに凝っているので、ヤフーオークションで5冊セットのシリーズ本を購入した。こちらも届くのが楽しみだ。


にほんブログ村 地域生活(街) 関西ブログ 和歌山県情報へにほんブログ村 政治ブログへにほんブログ村 哲学・思想ブログ 哲学へにほんブログ村 地域生活(街) 関西ブログへブログランキング・にほんブログ村へ

雑感

Posted by 東芝 弘明