個人でも儲かる可能性のあるYouTube
午後、妻と一緒に病院へ。12月に目の手術があるので付き添い。自宅に戻ってビラの作成。気が付いたら8時を過ぎていた。
兵庫県知事選挙の結果との関係で、マスメディアの言っていることはウソでネット情報に真実があるという意見が存在していることに触れているものがあった。インターネットの黎明期には、メディアが書かないことをネットが指摘し、「ここに真実がある」という時期が確かにあった。しかし、そういう時代は短かったのではないだろうか。今やインターネットの世界は、玉石混淆になり、儲けの対象としてネットの存在が大きくなる中、巨額が動く世界へと変貌し、それに伴って歪んだ情報が盛んに流されるようになった。ここに拍車を掛けたのが広告ビジネスだろう。
YouTubeという動画の世界は、広告収入を得るために情報の拡散が行われている。YouTuberという言葉が生まれ、それが職業になっているように、動画ビジネスが成り立っている。
一方、Facebookでどれほどお金儲けができるだろうか。Xがどれほどお金儲けにつながるだろうか。FacebookもXも商品の宣伝がなされているし、そこから商品を買うこともあるが、ぼくなんかは、最近、Facebookのコマーシャルを全く信用していない。買ったサプリで4万円損したこともあるし、Surfaceを7800円で販売しますという詐欺にあって、お金だけ取られたこともある。Facebookには、自分の興味や関心がある情報が、コマーシャルで流れてきて、商品を購入して損をするという構図がある。最近は、興味もあるのでコマーシャルを見るが、ずっと下のほうにある商品名が分かったら、Amazonで検索し、宣伝どおりの商品ではないことを確認する。そうしないとだまされてしまう。だいたい、「この商品はすごい」という物は、Amazonで検索しレビューを見るとげんなりすることが多い。
個人の生活が成り立つほど、広告収入を得られるチャンピオンはYouTubeではないだろうか。YouTubeばかり見ている人を知っているが、その人の認識は「大丈夫かな」と心配になる感じだった。やばいよなあYouTubeというのが正直なところだ。YouTubeによる拡散が、兵庫県知事選挙では極めて大きな力をもった。「真実はここにある」式の拡散が立花孝志氏によって拡散された結果、百条調査委員会や県議会議員が悪者にされ、家族を脅されたことによって、辞任する議員まで発生した。立花氏は、立候補したが私には投票しないで斎藤さんに投票を呼びかけたので、斎藤陣営は候補者が2人いるような状況になった。斎藤氏が行った宣伝場所ですぐに立花氏が宣伝する事例が多かったという。百条調査委員会はウソとか、斎藤さんはいじめにあっているとかいう情報が拡散される中、「真実を知った」「考えが変わった」と言って「目覚める」人が多かった。
「明治維新の真実」とか「第二次世界大戦の真実」とか、学校が教えない「本当の歴史」とかが宣伝され、「目覚めた」という人が多い。自民党の国会議員の人の中で大臣を務めた人で靖国派となった人にも「目覚めた」人がいた。大丈夫かと思ってしまう。歴史の改ざんや事実の改ざんの温床になっている仕組みが、インターネットの世界に構築されているが、それが儲けの手段になっているというもの恐ろしい。
資本主義は、飽くなき利益の追求というのが本質の一つ。商品を生産して、これを販売し貨幣を得るときに、商品は絶えず「命がけの飛躍」に晒される。このときにコマーシャルが大きな力を発揮する。しかし、この仕組みの中でウソの宣伝が生まれる可能性を持っている。3日間で毛が生えるとか、シミがいっぺんでなくなる、脂肪が取れてみるみる痩せるとか。こういう宣伝で商品が売られているが、そのほとんどはウソに近い誇大広告。この延長線上に政治の改ざんと歴史の改ざんもある。
YouTubeだけで事実を把握したと思っている人には、「事実を本で確認した方がいいですよ」「第一次のニュースソースに触れていますか」ということを問いたい。
jcj大賞を得た「しんぶん赤旗」を読むこともおすすめしたい。自民党は赤旗日曜版も含め赤旗を組織としてはよく読んでいる。裏金問題の記事を具体的に書くたびに、指摘された自民党の国会議員は、必ず政治資金収支報告書の訂正をおこなった。これがよく読まれている証拠の一つになった。事実の追求と追及で定評のある赤旗は、情報を得るものとして重宝すべきだと思う。



