自信と謙虚

雑感

謙虚と傲慢について書いた。今日は謙虚とは何かについて、もう少し触れておこう。ぼくが嫌いなのは万能感だ。人によっては、自分に自信があって、何でもできるかのような万能感をもっている人がいる。こういう人は傲慢だと思う。

大事なのは、努力し蓄積してきたことに対する自信とともに、自分はほとんどのことを知らないことへの自覚だと思う。自分の中で地道に培ってきたことに対する自信は、物事を切り開いていく力になる。この力を将来に向かってさらに培う努力が必要だと思う。何歳になっても新しいことに挑戦し続けなければ、発展と成長はないとも思っている。
同時に自分の積み重ねてきたことは、ほんのごくわずかで、自分の視野の外には知らないことで溢れかえっており、それと比べると自分の存在は極めて小さい、このことを深く理解していることが大事だと思う。
自信をもって前に進むことの大切さと、自分の存在の小ささを同時に合わせもつことが、自信がありつつ謙虚に生きることにつながるのだと思う。謙虚でなければ、学ぶ精神は培われない。たえず学ぶことが成長につながる。

自信と謙虚。これを一つのものの中の二つの側面として捉えて生きる。自信はときに謙虚な精神を排除する。謙虚すぎることは自信につながらないこともある。自信と謙虚は、相反する側面をもっているが、一つの物の中に相反する二つの側面があるというのが、ものの存在の仕方だと思っている。自信と謙虚をそういうものとして捉えて、来年もがんばりたい。


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雑感

Posted by 東芝 弘明