伊都郡町村議会研修会は面白かった

雑感

午前中は12月会議のための議会運営委員会。この会議の後、議会運営委員会は、議会政治倫理条例の逐条的な検討を行って、11時30分に終了した。ご飯を食べた後、高野山で行われた伊都郡の議員研修会に参加した。

12時30分に出発したので1時には高野山「学びの杜」に到着した。小中学校、こども園、学校給食センター、高野町中央公民館が一つになって建てられた複合施設だ。館内に自動販売機があり、スマートフォンで決済ができるようになっていた。使い方が分からないで、聞いてみるとコカ・コーラのソフトをダウンロードし、決済方法をリンクさせれば、購入できるという仕組みだった。自動販売機をコカ・コーラのソフトで認識すれば、決済が完了し、自動販売機で飲み物を選べるというものだったので、缶コーヒーを買った。
研修室は天井を造っていない、いわゆる屋根裏がむき出しの構造をもったものだった。参加したのは、高野町と九度山町、かつらぎ町の議員と議会事務局の職員だった。
講師の先生は、地方公共団体製作支援機構上席研究員の渡辺太樹氏だった。公表されているデータから現状認識を得て、そこから政策論議に入ろうという提案だった。議会が自治体が抱えている問題に対し、データに基づいて現状認識をしっかりもち、そこから政策的な提言を行うべきだというお話で、渡辺氏の話の後、議員同士で議論を行うという形が取られた。議論をしたのは4人ずつに分かれた議員。

テーマは地方自治体の最大の課題である人口減少問題。年配の議員の方々の中には、女性の地位が向上して、経済的にも生活力が上がってきたなかで、結婚を選ばなくなっているという認識が、深く存在しているということだ。女性が経済的にも自立した中で、自分のしたいことがたくさんあり、結婚を選ばなくなったので、ここに問題があるということだ。

ぼくは、そうではなくて次のように考えている。
「女性の地位向上、経済力の向上はいいことだった。もうあとには戻れない。この上に立ってどうするのかということだ」

もちろん、こういう認識に留まって人口減少を論じたわけではない。いろいろな論点が百出した。もちろん、短時間の議論で政策が立ち上がってくるわけではなくて、答えの出ない問題で大いに議員が議論を行って、政策提言につなげていこうという提起だった。これなら議員間の討議が自由になされると思った。
データを元にして、現状認識が深まれば、次に行うべきなのは広聴だということだった。フィールドワークを行う委員会へと移行していけば、なかなか面白いことができると思われる。

肝心なのは、この研修を生かして、具体的に始めることができるかどうか。ここにかかっている。自分のところの自治体に帰って行うべきなのは、
「渡辺氏の提案を自分たちの活動に具体的にどう生かすべきなのか」
ということだ。研修による「反省会」、「生かし方会」、これが組織されないと研修からの学びは消えていく。

かつらぎ町は、議会改革を進めてきたので、委員会における所管事務調査に対する姿勢が明確になっている。今日の提起を受けて、すぐに具体化を始められる条件がある。これは他の議会との大きな違いでもある。議会改革は形ではなく中身。議員間討議にかかっている。そういう議員間の話し合いの土台がかつらぎ町議会にはあるということだ。この差は大きい。

雑感

Posted by 東芝 弘明