iPhone5sが来た
「iPhone5sが入りました」
電話に出ると、男の声がした。auからの連絡だった。
夕方、京奈和に登って車を走らせてお店に行った。6時前だった。
7番の番号札を女性の人が渡してくれた。待つのには自信がある方だけれど、35分を過ぎた頃から、ちらちらカウンターの方を見るようになってしまった。
一番端の男の人と店員の会話が、妙にゆったりしていた。
「メールアドレス、変えていませんか」
「さあ」
「変えていると思うんですよ。それをですね、もう一度元に戻していただいて」
この会話を聞いていると、なかなか、ぼくの番は来そうにない感じだった。
「7番の方どうぞ」
席が空いたのは、この男の人の隣だった。時刻は7時15分前だった。
お店を出たのが8時5分前。ぼくが一番最後のお客さんだった。
お店で4sからデータを消去するのは簡単だった。自宅に戻ってから、Macを立ち上げ、USBケーブルでiPhoneを繋いだ。
「復元しますか」
という問いが画面に出たので復元のボタンを押した。
後はひたすら待つだけだった。
復元が終了したので、保護シートを貼った。
目が悪くなっているので、なかなか端っこを合わせることができない。何度も失敗していると、ホコリがついた。
付属のシールで取り除いたが、うまくとれない。結局セロテープをちぎって、取ってみた。綺麗に取れる。
保護シートを貼るのにかなり時間がかかってしまった。
立ち上げてみるとスピードが速い。ソフトの動きも速かった。これはいい。