日々雑感、2冊目
2月15日まで、送料無料というキャンペーンがあったので、「東芝弘明の日々雑感」の2冊目を作成した。
若い頃から「本を書きたい。世に出したい」という夢を漠然と持っていた。具体的には詩集か小説を書きたいと思ってきた。
書きかけの小説はいくつか存在する。しかし、書き上げたものはない。友人の中には、世には出していないようだけれど、小説を書き上げた人がいる。そういう人に出会うと、尊敬と憧れが入り混じってくる。
「東芝弘明の日々雑感」は、毎日書き続けているブログ日記を見直すこともしないで、本にしたものだ。誤植もそのままになっている。読んでいるととんでもない誤変換がときどき出てくる。見直すためには、膨大な時間が必要になるのでそういうことはしない。ブログ日記は、作品を作ることを前提にして作っているのではないので、本に仕上げるというのは、かなり無謀なものだと思う。人に読んでもらえるようなクオリティーはないだろう。それでも、表紙の付いた本になって届けられると、妙に嬉しくなる。
ぼくが死んだら、このブログ本だけが残る。生きた証が自然な形で刻印されているので、読まれないにしても、家族のために残された「形見」になる。作家は、一生懸命身を削るような思いで本を世に出している。それは、作品を通じて生きていたことを刻印する行為なのかも知れない。有名な作家が、亡くなると、新聞は追悼記事を組み、雑誌は特集を組んだりする。復刻本が編み直されることもある。しかし、本棚にものすごくたくさん本が並べられていたのに、次第に幅が狭くなり、やがて姿を消すケースも多い。生きた証としての本の運命は、昔より短くなっているのかも知れない。
今年、あと何冊かブログを本にしようと思っている。本棚に並べるのが楽しみになるに違いない。
