しなやかなに、しかもスジを通して

雑感

反知性主義と思われるような傾向が、世の中に強まっている。相手を根拠もなしに決めつけて否定するという傾向が散見される。ネット右翼と呼ばれる方々の批判の仕方は、主張に対して根拠を明らかにしながら反論するというものではないことが多い。どうしてそういう感じになるのだろうか。
勝手に決めつけて、クソミソに言う。それで何か得られるものがあるのだろうか。
相手が書いていることに反論するためには、相手が根拠にしていることに対して、調べる必要がある。相手の言い分をきちんと踏まえた上で反論するべきは反論するという態度を取らないと、建設的な議論はできない。

日本共産党は、社会の中に存在するさまざまな矛盾や不合理なことに対して、粘り腰を発揮してていねいに取り組んできた。権力を握っている国家に対するたたかいや運動は、いつもものすごく時間のかかるものになる。原発に依存しない電源の開発という課題を進めるためにも、原発再稼働は許せないということだが、現実には原発再稼働が行われている。日本共産党や住民の運動は、原発再稼働の中でも、再稼働反対を掲げて運動している。原発の稼働と具体的に向きあって、再稼働された原発の監視も含め、動きを見守る必要がある。
巨大企業がたれ流した公害に対するたたかいでも、ものすごい年月がかかっている。

日本共産党は、自衛隊の解消について、民主連合政府樹立後の課題であり、解消にはかなりの時間がかかるという見解を示している。廃止までの間、日本共産党は、自民党がつくりだした自衛隊は違憲という状態と時間をかけてつき合っていくということを内外に明らかにしている。
この時間をかけて解消する。この解消のプロセスの中で外国による侵略があれば、自衛隊が日本を守るために必要な対応を行うということに対して、納得がいかいかないという批判が自民党側から出ている。
自民党は、自衛隊が憲法違反なのどうかについて、細心の注意払ってきた政党だった。外国から見れば完全に軍隊である自衛隊を自衛隊という言葉で呼び、軍隊ではないとして専守防衛に徹してきた。しかし、そういう議論は、過去のものであるかのように自衛隊は合憲と言いつつ、その一方で憲法改正と国防軍の設立を主張する。自衛隊論をきちんと議論するのであれば、まず政権党である自民党が現状の自衛隊をどう認識し、どうして憲法改正をしたがっているのかを明らかにすべきだろう。日本共産党の自衛隊違憲論と解消論の問題を民主党と食い違っていると攻撃しているのは、自分の立場を忘れた義論ではないだろうか。

話を戻そう。社会の矛盾に対する日本共産党の柔軟な方針は、数多くの矛盾の解決のために、長い長いたたかいをしてきた日本共産党のしなやかさを示している。


にほんブログ村 地域生活(街) 関西ブログ 和歌山県情報へにほんブログ村 政治ブログへにほんブログ村 哲学・思想ブログ 哲学へにほんブログ村 地域生活(街) 関西ブログへブログランキング・にほんブログ村へ

雑感

Posted by 東芝 弘明