歴史から学ぶことは多い

雑感

日本は、第2次世界大戦を最後まで戦った国です。アメリカやイギリスとの戦争は、中国や東南アジアへの戦争の中で行われたものでした。日本が好機だと判断したのは、ヒットラー・ドイツがヨーロッパで電撃的な侵略戦争を行い、フランスのパリなどを陥落したことによります。日独伊3国軍事同盟を結び、この3国で世界を再分割する計画を立てて侵略戦争を強めたことが、米英との戦争への引き金を引く行為だったということです。
アジア・太平洋戦争と後世になって呼ばれるようになったこの戦争の最重要なたたかいは、太平洋の諸島での戦いとして展開されました。アメリカが日本に空爆を行って基地に帰還できる拠点を持つことによって、勝敗は決しました。
しかし、日本は、第2次世界大戦に敗北することによって、新しい出発を遂げることができました。国民主権と恒久平和、基本的人権が確立し、法治国家を意味する議会制民主主義と地方自治の確立によって、戦後日本は、戦前とは違う国家体制のもとで社会を作り、経済的発展を生み出していきました。

この歴史を深く学ぶことと、日本国憲法の内容を深く学ぶことの意味は、大きいと思います。21世紀、私たちは憲法を生かす政治を実現することによって、新しい日本をつくる課題に直面していると思います。新しい社会をつくる根底に据えるべきものは、個人の尊厳です。個人が徹底的に尊重され、お互いに尊重し合う人間関係を構築することは、国民主権に基づく日本をつくることにつながります。この希望のある展望を実現するためには、日本国憲法を踏みにじって、日本をアメリカの手下として戦争に参加させようとする憲法改正の動きとのたたかいを通じて実現します。安倍政権は、美しい国を戦争中の日本と重ねています。お国のために血を流すことを徹底して教えていた国が、美しい国だったのだという考え方は、歪んだ時代錯誤そのものです。問われているのは、国民主権と基本的人権、恒久平和だと思います。日本国憲法のこの3原則と安倍政権の計画は、真っ向から対立しています。

戦争に至った歴史と戦後の日本国憲法成立の歴史、日本国憲法によって実現している内容を学ぶことが、新しい日本をつくることに直結しています。この学習は、わくわくするような内容が盛りだくさんに詰まっています。歴史を学ぶことが、歴史をつくることにつながります。
21世紀は、国民一人ひとりが個人として尊重されることを基本にして発展する時代になると思います。日本国憲法が規定している国をつくれば、さらにそれを土台に豊かな社会への展望が開かれると思います。21世紀の豊かさは、物質的な豊かさを徹底的に追求するような豊かさではありません。自然との共存を基礎とするような豊かさへの転換です。そのためには、国民主権が生かされる新しい政権の誕生が必要になります。個人の尊厳を大切にする政権というのは、必然的に連合政権となると思われます。いろいろな思想や立場の違いを尊重しあい、一致点で力を合わせることを通じて個人が尊重されるということです。
国民の中で生まれている変化は、まさに未来を切りひらく変化だと思います。


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雑感

Posted by 東芝 弘明