満開の朝顔
昨年庭に咲いていた朝顔は、朝顔の生産農家にパートに行っていたkさんから苗をもらったものだった。妻は、秋に、枯れた花の中から種を取り出して保存していた。お豆腐のプラスチック容器に入った朝顔の種は長い間、食卓の端に置かれていた。それからどれくらい経っただろう。銀行の封筒に入れられた朝顔の種は、書類の一番下に埋もれていた。
「朝顔の種、どこいったんかな」
何度かそう言っていた妻に種袋を差し出したのはぼくだった。
朝顔の種は、家の表の庭と裏の庭に分けて植えられ、どちらも元気に育って大きな花をつけている。雑草が土化して腐葉土になっていた地面に植えられた朝顔は、栄養豊かに葉っぱを茂らせ、プランターの朝顔とは育ち方がかなり違っている。最初、一番日当たりの悪いプランターの小さな葉っぱの朝顔が咲いた。
「おとう、見て。『格差と貧困』や。でも一番小さい方から朝顔が咲いたから、がんばってんで」
娘がそう言ってぼくを裏庭に誘い出したことがあった。
それから数日すると、大きな葉っぱの元気な朝顔からも大きな花が咲いた。
毎日、どれくらいの花が咲くのだろう。
今年の秋には、昨年よりも大量の朝顔の種が収穫できる。
「青い朝顔の花、最初は咲いていたと思うんやけど、青いのは咲かんなあ」
妻はそう言い続けた。
土のPHに原因がありそうだ。どうすればアルカリ側に土を変えることができるのか。その辺のところが分からない。
裏庭の花木に水をやっていたら、ホースが破れて水が噴き出した。それは昨日のことだった。
「おとうさん、ホース買ってきて」
3時頃、そう言われたのでホームセンターに行った。販売コーナーでホースを物色したら、ホースだけで20メートル3000円ほどだった。その横にリールつき、接続プラグと先端のノズル付きで3600円というものがあった。保障期間2年間とも書かれていた。ホースもメッシュ構造になっていて、ねじれ防止だった。それでリール付きのホースを買ってきた。水道の蛇口にプラグを付けるのも、ホースに先端を接続するのも全然難しくないし、プラグも先端のノズルも部品だけ売っているので一度買ったらホースがボロボロになるまで使うことができる。
朝顔にはたくさん水をやってね。と言われているので、いつもジャージャー水をあげる。葉っぱがしおれないで元気でいて、花がたくさん咲いているのを見るのは楽しい。














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