インターネットの功罪

雑感

インターネットができたとき、画像表示がものすごく遅くて、こんなもの役に立つのかと思っていた。当時はネットサーフィンと呼ばれていたが、実際は表示が遅くて波に乗れない状態だった。ホームページはやたらWelcome表示だらけだった。「訪問してくれてありがとう、歓迎します」ということだったのだろう。

インターネットなしには、十分な仕事できなくなった。もともとは、軍事上の技術だったといわれるインターネットが、民生用に転換され、全世界に行き渡り、信号は海底ケーブルを使って、縦横に世界を走り回るようになった。

個人が情報を発信できるところに一つの特徴があり、ブログが書かれ、一般人でもブロガーと呼ばれるような人が出た。しかし、徹底的に普及が進むと有名人の発信が大きな力を持つようになった。ネット情報は、圧倒的な量によって左右される。情報はまずネットでとなった段階で、権力側がこの情報を活用するようになった。情報操作のためにアルバイトが組織され、「いいね」とか「書き込み」が組織されるようになった。
日本の特徴の一つは、匿名性にあるだろう。情報が組織され、右翼的な書き込みが組織されるようになって、日本ではわんさかネット右翼と呼ばれるような書き込みがあふれるようになった。日本共産党を批判すれば、書き込み料が高いというアルバイトも存在する。ネット上では、名前を明らかにしている人々が、匿名の方々によって誹謗され中傷されるようになった。自分の身の安全を確保して引き金を引くという点で、ネットでの中傷はスナイパーのようだ。一人が銃弾を放つと機関銃による乱射攻撃が始まる。人権もなければ配慮もない攻撃が、名前を明らかにしている人々に襲いかかる。

インターネットなしには仕事ができない。情報伝達のスピードも速い。必要な情報が数多く集まってくる。学生によるコピー&ペーストが問題になってきたが、ネットから得た情報をさらに深追いして、現実の実態にまで迫っていけば、表面的な情報からかなり深い情報へアクセスできる。そういう点では、インターネットほど便利な物はない。

公式で正確な情報を読み取るスキルがあれば、インターネットはものすごく役に立つ。しかし、社会を変革するほどの大きな力をもったインターネットには功罪があり、罪の方も極めて大きい。安倍内閣になってから、情報が操作されはじめ、内閣による情報の監視と介入が行われるようになってから「罪」の方はかなり膨らんできた。菅政権になって、日本学術会議の会員の任命拒否が起こったが、首相自身が不正確な情報をわざと流して、任命拒否問題から論点をそらして、学術会議のあり方がさも問題であるかのような議論を行って、それをあおっている。

テレビや新聞が真実から離れて情報を伝えなくなったので、多くの人がネットに流れた。しかし今やネットの情報は、歪んだ情報に席巻されるようになった。お金を持っている人間が、お金の力で情報を流せば、それが世論になるという世界がネット上にも現れた。

有名人であっても誹謗中傷の機関銃を撃ちまくって攻撃すればひとたまりもない。芸能人はこのターゲットにされている。政治家も本名で活動している人が多いので、ターゲットの一つになってる。

私たちはそういう世界に生きている。

雑感

Posted by 東芝 弘明