希望を語る演説会

雑感,出来事

3月20日の志位オンライン演説会の会場を確保するために役場の生涯学習課に行った。総合文化会館の1階のAVホールを借りることが目的だった。会場はコロナ禍なので空いていた。催し物が減っている。3密を避けて、クラスターが発生したときの対応をして、検温してという条件が当然ついてくるので、会場で氏名と住所、電話番号を記入してもらうことになる。ついでに感想文用紙を作成しよう。

3月20日、午後14時から15時30分の時間帯で日本共産党の志位委員長をメイン弁士としたオンラインで演説会が行われる。ライブ配信というのが面白い。
「 日本共産党近畿オンライン演説会 」で検索すればYouTubeのページに飛べる。この演説会は、YouTubeで全世界に配信されるので、フランスやアメリカ、ロシアの友人にもぜひ伝えてほしい(という宣伝も有効だ)。

ただし中国はダメかも知れない。検閲でブロックされるかも。
余談だが中国共産党と日本共産党の関係は、近年よくない。よくない理由は中国にある。中国共産党は、日本共産党に対して、1960年代に起こした内政干渉に対して全面的に謝罪したことがある。このことを通じて国交を回復したのは1998年6月だった。
しかし、2016年9月にマレーシア・クアラルンプールで行われたアジア政党国際会議(ICAPP)での体験を通じて、関係が悪化した。それ以前からも、中国に対して国際的な事件が発生するたびに日本共産党は見解を明らかにして、中国に対しても率直に対応を求めてきた。関係があまり良くなかった経緯の先に起こったのが、国際会議上での出来事だった。このときの会議で日本共産党は、決議案に対して、核兵器禁止条約の国際交渉を求めた修正案を求めた。この修正案は決議案の起草委員会で全会一致で受け入れられていたのに、採択の場で突然中国がこの修正箇所の削除を提案して、削除されるということが起こった。

核兵器禁止条約をめぐる問題というのは、国際的に大きな問題だった。この条約は、2021年1月22日に国際条約として発効したが、ここに中国が加わっていたらさらに大きな力を発揮していたと思われる。社会主義国というのは、歴史の進歩に対して、進歩的な役割を果たすことが求められるのに、中国は、アメリカなどと同じように核兵器を保有し使用する態度も含め、核兵器による抑止論の立場に立って、核兵器禁止条約に反対している。

「2017年1月に日本共産党は第27回党大会において核兵器問題での深刻な変質、東シナ海と南シナ海での力による現状変更をめざす動き、国際会議の民主的運営をふみにじる覇権主義的なふるまい、日中両党で確認してきた原則に相いれない態度などから中国を「新しい大国主義・覇権主義の誤り」があると名指しで批判した」(ウキペディア『日中共産党の関係』から引用)

2020年1月の第28回党大会で日本共産党は、中国に対して「社会主義をめざす新しい探究が開始された国」と評価していた綱領の規定を削除した。それまで日本共産党は、地球上に社会主義に到達した国はないという認識をもって(これは日本共産党の認識。それぞれの国が自国を社会主義と名乗ることをもって、社会主義に到達しているとは見なしていないということ)、中国を「社会主義をめざす国」と位置づけていたが、中国は社会主義とは相容れない国であり、社会主義をめざす国でもないという見解を取るに至った。

こういう関係になったので、日本共産党の志位オンライン演説会は、もしかしたら中国では視聴できないかも知れないということだ。中国がそんなの関係ないとして、中国でも視聴できるのであればいいとは思う。中国にもそれぐらいの民主主義はほしい。いくら何でも。しかし期待もできない。とぼくは勝手に思っている。

余談が長くなった。
AVホールを見せていただいて、ポケットWi-Fiで上映できるか、それともiPhoneの4Gを活用して上映した方がいいのか確認した。職員の話も聞いて、会場との関係では、ポケットWi-Fiの感度が悪いのでiPhoneのテザリングを活用して上映する方がいいということになった。かつらぎ町の総合文化会館でネットによるライブ配信の試みは、まだ珍しいのでぜひ見に来ていただきたい。プロジェクターで大写しする。演説会よりも身近に大画面で話を聞くことができるので面白そうだ。町内にチラシを配布するのでご期待いただきたい。

日本共産党は、自民党や公明党による今の政治によって、日本がかなり行き詰まってきて袋小路に入り、田舎で言えば衰退が顕著になっていると思っている。しかし、人口減少も地域の衰退も人災による側面が強いということだ。政治の転換によって経済も転換し社会を持続可能な方向へと切り替えることはできる。政治を一部の人々の手から国民の手に。希望を語る演説会に期待していただきたい。

定員は100人。三密を避けるので椅子を一つ空けて坐ることになる。ぜひ、ご来場下さい。


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雑感,出来事

Posted by 東芝 弘明