クリスマスの夜
午後から会議があったので、午前中、役場に日曜版を配達しながら集金に回った。3が月溜まっていたので、お詫びしながら回った。それなのに「溜めてすみません」と何人にも謝られたので「いえいえ、僕が悪いんです」と言いながら回った。
議員は、職員からいろいろ気を遣ってもらうことが多い。
なかでも議会事務局は、細かな気配りをしながら議員に対して対応している。話をしていると恐縮したり、そこまで気を使わなくてもと思うことが増えてきた。
今日はクリスマス・イブなので、買い出しに行く役目はぼくにあった。妻と娘から「買ってきて」と言われていたメモ書きを片手に、オークワで食品を物色した。ケーキも予約し前払いしていたお店に行って手に入れた。家族の中で一番早く家に帰り、明かりをつけて待っていると、妻が帰ってきて、40分ほどすると娘が帰ってきた。娘は今日が終業式だったので、重い荷物を下ろしてきた感じがした。
クリスマス・イブはクリスマスの夜という意味だ。キリストが生まれたのは、どうも4月から10月の時期のいつかということらしい。誕生日が定かではないなか、キリストの誕生を祝う日を12月25日にしたということらしい。
クリスマス・イブとクリスマスとを比べるとクリスマス・イブの方がイベントとして盛り上がる。クリスマスの夜が24日から始まるのは、ユダヤ暦では、陽が沈むと次の日25日が始まるということだったので、陽が沈んだ24日の夜は、25日の当日の始まりだったからだ。イブはキリストの誕生日を祝う日の夜そのものなので、イブにキリストの誕生を祝うということになる。こういうことを知らないで、25日をキリストの誕生日、24日の夜を誕生日の前夜だと思っている人が結構いるのではないだろうか。
ご飯を食べた後、ケーキを食べた。ショートケーキの詰め合わせの中から抹茶ケーキを選んだ。コーヒーは、真空断熱のマグカップで飲んだ。どれぐらい保温ができるのかは心もとないものだが、最初の方は熱々のコーヒーという感じがする。雨の音を窓の外に聞きながら、イブは夜の底に向かって時を刻んでいた。
