はて?「切り取り」さえしていないのでは?

雑感

令和7年度国民健康保険事業特別会計反対討論

議案第59号 令和7年度国民健康保険事業特別会計に対する反対討論を行います。
国民健康保険税は、医療分で8万4800円、後期高齢者支援分で2万9400円、介護分で2万8700円となり、一人当たりの保険税は14万2900円となりました。昨年は保険税の抑制が図られましたが、今年度は昨年と比べ5100円の増税となっています。昨年度は基金から2500万円の繰り入れが行われました。今年度は4000万円の繰り入れを行ってなお、5100円の値上げとなったということです。
国保の被保険者は、被用者保険の適用拡大が主な要因となり、本町では昨年の予算と比べ200人減少しました。これによって給付費は減少しましたが、一人当たりの給付費は伸びています。
重大なのは、これでも本町の税率は和歌山県の標準税率よりも低いということです。保険税統一まであと5年、一体一人当たりの保険税はどこまで増えるんでしょうか。
全国知事会は国民健康保険に対し1兆円の公費負担を求めています。この要求は、国民健康保険の制度に対し、国の責任を問うものです。
協会けんぽの2倍も負担を強いる国民健康保険税は異常です。この事態を放置しているのは国です。しかし、国が責任を果たさないのであれば、市町村が保険税引き下げを行うべきです。これが反対の理由です。

和歌山県も市町村も、よく制度の持続性を言いますが、それは制度が持続することが第一で、「住民の負担が重くなっても致し方ない」というものです。しかし、収入と所得に対して異常な負担を強いることに心を痛め、どうするかを考えないと政治は死んでしまいます。
本町も決断が求められています。令和7年度の予算質疑では、保険者として何ができるのか「研究する」という答弁がありました。私は、保険者として権限を発揮し、保険税の引き下げを行うよう求めます。
高すぎる国民健康保険税は値下げすべき。この声に応える自治体になることを願って、私の反対討論を終わります。


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雑感

Posted by 東芝 弘明