一般質問の通告を行った

雑感

一般質問の通告を出しに行くと、いくつか誤字や表記の統一を求められたので、再提出することにした。事務局は表記の間違いを正してくれる。こちらはメモ程度だと思っているが、通告は公式文書で、町長や担当課長たちにも閲覧されるので、神経を使っているのだろう。今回の質問は、地域猫の課題及びかつらぎ町の道路改修にかかる3箇年計画についてというものだ。

そういえば、後期高齢者の議会も、通告書を全議員に配布する。質疑通告をテーマからさらに踏み込んで詳細に書くと、通告と質疑が食い違えば、議員から「議事進行」という声がかかり、「通告と違う」というクレームがつくことにもなりかねない。
かつらぎ町の場合は、質疑(討論がないのは当たり前だが)の通告制はなく、ヒアリングで質疑内容をある程度伝えるという形をとっている。質疑の内容を一切、当局に伝えない議員も多い。
ぼくは、できればこういう形は避けたいと思ってる。自由自在に議員が質問しても、当局が答えるべきだとは思っていない。どういう角度から話が飛び出すのか分からない状態で、答弁しなければならない当局の負担の重さは考慮すべきだろう。

かつらぎ町の一般質問は、当局側が答弁原稿を書くようになっている。一問一答方式なのに、互いの原稿の読み上げのような一般質問になっている議員もいる。国会は、想定問答で双方が準備している。もちろん、国会も通告制だから、議員の質問内容については打ち合わせが行われている。それでも生々しいやり取りが生まれる。

ぼくは、質問の骨子を提出するようにしている。骨子を提出するときには、実際の一般質問のときの問いとは順番も変わるし、具体的な問いとも異なるケースがあることを、あらかじめお断りしておく。それでも文書で答弁書が返ってくる。答弁書が返ってくると、そこからまた質問に手を入れる。こういう形になると実際の一般質問は、想定問答に近くなり、当局の側の答弁も予定よりも短くなったり、内容が変化したりする。こちらの方が質問は生き生きするし、予定していた答弁とは違う結果が生まれたりする。

ただし、かつらぎ町議会での議会答弁が、どこまで守られているかは心許ない。住民説明会での住民に対する回答と議会答弁が大きく食い違っていたこともある。そういうことをされると、議員の質問が宙に浮く。こちらの側は、議会の質問と答弁を明らかにしているのに、その後で当局側が議員の答弁を否定するような説明がなされると、議員があたかも不正確な情報を発信したか、ウソをついたかというようなことになる。

一般質問のために資料も作り、徹底的な準備をしていくが、結論は本会議場での答弁しかない。この答弁が、その後の説明で否定されると、議会の存在が薄くなる。

とまあ、こういう課題もあるので、国会のように議員による「質問主意書」を実現してほしい。地方議会でも質問主意書が実現し始めている。議員間討議でこういう方向が実現するようにしたいと思っている。


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雑感

Posted by 東芝 弘明