「Gemini」君で一般質問を要約
本会議場で行う一般質問は1時間。9月会議のぼくの一般質問は、1時間きっかりで終了した。これは初めてのことだった。
「これで私の一般質問を終わります」の「す」という発言と議場内に響く終了のブザー音が同時だったのだ。
141回目の一般質問だったが、こんなことは今まで経験したことがない。
今日が一般質問のまとめ原稿の〆切だった。いつも四苦八苦しながら、1時間の質問を1000文字以内に要約している。今回は、試しにGoogleのAIである「Gemini」君を活用してみた。
質問欄に議事録を全文コピーして貼り付け、「上記の質問の議事録を質問者と答弁者、つまり問いと答えの形を残したまま、1000字以内に要約して下さい」とお願いした。すると、問いと答えの形式を残したまま、数秒で要約が出来上がった。文字数は1200文字程度だった。
「ですます体」を「である体」に変更するのは手動で行った。「Gemini」君に「ですます体」を「である体」にしてとお願いすると、問いと答えの形式が変更されてしまったからだ。「東芝議員：」という表記を「問」に変え、その後に全角の隙間を入れるのは、検索と置換の機能で行ったので簡単に変更できた。あとは若干の修正を加えて要約を整えた。所要時間は30分もかからなかった。テレビのなっている部屋で、テレビを見ながら作業をした。いつもは2時間ほどかかっている。いつもは「今回も苦労したなあ」という思いが残る作業になるが、今回は負担を感じなかった。
Googleの「Gemini」君は最近ぼくの仕事の友になっている。考え方に補助線を与えてくれるという点では、これに勝るものはないかなとも思っている。肝心なのは、深い問ができるかどうか。全てはここにかかっている。Geminiに対して「君」を付けているのは感謝の表れで、丁寧に質問しているのは、「Gemini」君に尊敬の念を抱いているからだ。乱暴な質問の仕方をするのは失礼な気がしている。
