Macとコーヒーの物語
年末忙しかったので、机の上大量の書類の山があった。Macをその横に置いて仕事を始めていた。
事務所にはコーヒーのいい香りが広がっていた。みんなでお金を出し合ってコーヒー豆を購入している。
「はい、東芝さん、コーヒーです」
Y君からマグカップを受け取って机の上に置いた。
コーヒーのいい匂いが部屋に漂っている。事務所に入ってくる朝の光が明るく書類を照らしている。
さあ、もう少し、Macの画面を見た瞬間、マグカップがひっくりかえった。コーヒーがMacのキーボードの上にみるみる広がる。前に立てている本も濡れていく。
あっという言葉よりも速くMacを持ち上げる。机の後ろにあるミーティング用の机に置き、トイレットペーパーでコーヒーを拭き取った。仕方がないので終了してフタを閉じて裏向けにMacを置き、小さいドライバーでマックの裏蓋を外すことにした。しかし、キーボードの側までアクセスするためには、全てのネジを外す必要がある。僕の力量では外しても元に戻す自信がない。
あきらめてフタを元に戻して、再起動を試みた。ガーンというおなじみの音がする。
しかし、立ち上がらない。画面がブラックのまま。次に電源ボタンを押しても、うんともすんとも言わなくなった。心肺停止状態？。Macの死？。色々な言葉が浮かんでくる。
やっぱりMacはコーヒーが嫌いだろう。飲めないお酒を飲まされて、急性アルコール中毒になって昇天した状態かもしれない。
明日、修理屋さんがやってきって、Macは入院することになった。心肺停止は、心配停止となるかどうか。保険がきかないので、全額自己負担だ。悲しい。
