電力会社にエネルギー政策の転換を求めよう
「原発再稼働反対って言うのなら、電気を使わないで欲しい。電力会社の恩恵を受けているのに、そのことを忘れて勝手なことをいうのはおかしい」という意見がある。最近、日本共産党和歌山県議団と仁坂知事との懇談では、「再稼働反対なら電気代を払っていただきたい」と知事が言ったと書かれてあった。
このような意見は、突きつめていくと、「電気を我々は発電できないんだから、黙って電力会社の方針を受け入れるべきだ」ということになってくる。
国民には主権がある。日本のエネルギーをどうするのか、という大問題に対しても、国民は責任を持って発言し、改善を求めていく責任がある。国民は、未来の子どもたちや未来の国民に対して責任を負っている。電気を発電しているのは電力会社だけれど、この電力会社がどのような方法で電気を発電するのかという点については、日本の未来に深く関わる問題なので、改善を求める責任が国民にはあると思われる。
国民が、責任を持って物事を判断するためには、情報の徹底的な開示が必要になる。原発が再稼働していなくても、電力会社による発電は行われており、電気は全く不足していない。関西電力は、値上げする前は、電気が足りないといい、電気予報を発表して、会社や家庭に対して節電を呼びかけてきた。しかし、値上げをしたとたん、昨年の暑い夏も、今年の冬も節電を呼びかけてはいない。
値上げをする前には、ものすごく節電をいい、
値上げをしたら節電を求めないというのは、いったいどういうことだろう。
こういう基本的な問題は、きちんと説明して欲しいし、電力会社は事実を明らかにしてほしい。
日本は、現時点では、全く原子力に依存してはいない。しかし、電気は足りている。
原子力を再稼働しないと、日本の発電は成り立たない。
というのは、いったいどういうことなんだろう。
値上げをしたら、とたんに節電を言わなくなったということは、電力会社が安定的に儲けを確保できたら、節電を言う必要がなくなったということではないだろうか。使われれば使われるほど、経費が増大し儲けが少なくなっていくのであれば、電力会社は節電を言う。儲けが確保できるようになれば、使用量が増えれば儲けが増大するのだから、節電は必要なくなる。
今、起こっていることは、こういうことではないだろうか。
原発を再稼働するかどうかは、日本にとって大問題だと思うが、日本のマスコミは、この問題で熱心に真実を追及するという姿勢にない。
国民は、大いに日本の電力問題について、情報を集め議論を行って、原発なしの発電方法を検討すべきだと思われる。原発が命にかかわる危険を持っており、使用済核燃料の処理方法さえ確立していないという問題を抱えていることは、広く知られるようになった。
では、原発なしの発電は可能なのかどうか。
結論から言えば、可能だということは明らかだ。全世界の原発依存度は極めて低い。自然エネルギーによる発電実績も、ものすごく大きく存在している。国は、十分な可能性のある問題として、まじめに原発に依存しない発電方法を検討すべきだろう。
再稼働を許すのか、許さないのか。という点で綱引きを行うところに本当の争点があるわけではない。
かつらぎ町でも、土木建築の方々を中心にメガソーラー発電があちこちにつくられ始めている。これは、ランニングコストと発電収入との関係で、明らかに儲かることが見えているからだ。そういう状況にあるにもかかわらず、かつらぎ町は発電問題については指一本動かしていない。電気はおこせるし、電気を起こせば儲かる状況にある。電気を時前で起こすメリットもある。そうであるならば、土木建築の会社のように、電気を起こすべきではないだろうか。
地方自治体は、住民に対して有効な情報を発信すべきだと思う。国の方針に従って自主的な精神を失うと、地方自治体ではなくなってくる。発電の問題でも、積極的な取り組みを行い、成果を住民に報告し、日本のエネルギー問題を住民といっしょに考えていくことが、地産地消の発電につながってくる。
主権者である国民は、電力問題で積極的な発言をすべきだろう。そういう努力と運動が、日本のエネルギー問題を明るい方向に転換する力になる。主権者である国民は、電気を使いつつ、電力会社には積極的な提案を行うべきだろう。できれば、自然エネルギーへの切り替えによって、原発に依存しなくても電気が発電できることを事実で示すような運動が求められる。そういう運動が起こるように、国や地方自治体は、政策的な誘導を行うべきだろう。かたくなに原発にしがみつき、輸出までしようとする政治は異常だろう。
国と電力会社にエネルギー政策の転換を求めよう。
未来のために。
子どもたちのために。
日本の自然のために。
そして、世界を汚染させないために。
さて。
東京都知事選の一つの争点は、原発再稼働を許すのかどうか、原発を許すのかどうかが争点の1つになりつつある。
小泉さんと細川さんが反原発を掲げたことは、国民の運動の反映だろう。これは、自民党の勢力の中にも反原発の立場に立つ勢力が生まれつつあることを意味している。この動きが本物なのかどうかは、見定める必要がある。現時点では、線香花火のようなもので、にせ物になる可能性もあるだろう。
自民党全体が、反原発に舵を切るような条件はまだ、まったくない。ただし、国民の運動が、反原発を徹底して求めてきたことが、自民党の中にも反原発の動きを生み出したことは間違いない。国民の運動がさらに大きく広がり、自民党を支持する人々の中にも、大きな反原発のうねりが生まれてきたら、小泉さんのような反原発の運動は、物質的な力を持つようになり、大きな勢力になる可能性をもっている。
小泉さんたちの主張が、腰砕けのにせ物の運動として、線香花火のように散ってしまうのか、それとも国民の中に大きな支持をえて、反原発の運動として共闘が実現するのか。今の時点では、これを見極める材料は乏しい。
今の時点では、小泉さんの掲げている反原発は、自民党の中においては線香花火のようなものなので、ここに飛びついたら綺麗な線香花火が消えてしまうかも知れない。小泉さんたちが自民党の中で線香花火を大きな打ち上げ花火になるように努力しなければならない。ここに願いを託すような状況にはないだろう。社民党は、餌をぶら下げられたカエルのように飛びついたが、着地点は泥沼になるかもということを考えないようだ。そよ風になびく風見鶏なのかも知れない。
いずれにしても、国民の運動が、自民党の中にも影響を与えて、反原発の流れを生み出したのは、間違いない。やはり、世論こそが政治を動かす力なんだということを、あらためて確認すべきなんだと思う。
宇都宮さんが、独自スタンスを持って都知事選を戦い抜くという方針をとったのは良かったと思う。原発問題は、政治を変える1つのチャンネルではあるけれど、今問われている政治の変革は、原発問題には留まらない。都政は専門店ではない。もっとトータルな政策が求められる。宇都宮さんに結集して、政治を変える大きな力をさらに発展させることが、東京を変え、日本の政治を変える道なんだと思う。この運動を大きく強く発展させることが、政治を切り拓く力になる。
東京都議選は、靖国派の候補者となる田保神さん、新自由主義の権化のような桝添さん、芽生えたばかりの線香花火のような自民の反原発である細川さん、革新の流れを受け継ぐ宇都宮さんとのたたかいになる。役者は全部出そろった。
日本の政治の縮図としての東京都議選が始まる。
名護市長選挙は稲嶺すすむさんが勝利した。2013年は自民党と公明党による特定秘密保護法の強行採決と、急速に盛り上がった反特定秘密保護法のたたかいで幕を閉じた。2014年は、国民による反撃からたたかいがスタートした。
長文ですね。
「電気」については、まさに同感です。
(^0_0^)家もオール電化して、今年で4年目ですが、まさに電気料金「↑」、電気量「↓」が現状です。
節電などは、妻に言わせる「何もならない・・・料金は上がるだけやも」と。
やっぱり日本のエネルギーは国が責任をもって運営も含めておこなうことが求めれていると思います。
「独占」はNOです。
(^0_0^)の友人(故人ですが・・)がよく言っていました。
★山でしば刈りして、台所の炊事に使って、風呂なども沸かして、川で水車を回して発電。そして排泄物は畑に戻してやるなど、色々と工夫をすれば、エネルギーは確保できると。
それは、決して大昔の生活に戻るのではない。
納得でした。
やっぱり自然をもっと大切にと思うこのごろです。
ぼくたちが、子どもの頃体験していた生活に戻るのは、難しいです。でも、子ども時代は、まさに「山でしば刈りして、台所の炊事に使って、風呂なども沸かして、川で水車を回して発電。そして排泄物は畑に戻してやる」という生活でした。川で水車を回してというのはありませんでしたが。
わが家の屋根にはソーラー発電がのっかっています。少しはエネルギーを作っています。
国の将来を考えると、原子力発電は必要です。その割合は難しいところですが・・・東芝さんの考えはいつも極端なのよねぇ~実現するとすごい副作用があるような政策です。まあ・・・山本太郎のような間抜けが原発反対で当選するぐらいなんだから・・・今の政治のツールとしては有効なのかも知れないけど・・・・・・笑。
原子力技術は必要だし・・・人工衛星のロケット技術も必要・・・まあ~こんなこと書くと批判もあるけど、世の中なにが起こるかわからない。そのときに日本国が完全にダメにならないようにしないといけない。世の中甘くないのと同じように、世界の政治情勢も甘くない。「下手に出ればつけあがる・・・」外交の基本です。日本共産党のような夢物語のような外交政策では、相手がつけあがるだけ。
それと都知事選で細川が当選するのだけはやめて欲しい・・・・・・一番まとも人間が、一番危険な政策をあげて立候補されるとビビッてしまいます。順当に・・・外添でお願いしたい。
科学に造詣が深いトリノさんの言説とは思えないですね。福島原発の事故の解決策と使用済核燃料の処理方法を教えてください。この問題を解決できるのであれば、原発依存も理解できます。この問題をお解きください。
原発の判断は、政治的判断です。科学的な見方とは違う。福島原発の事故の解決策と使用済核燃料の処理方法が困難であっても、それを上回るメリットがあると判断するからです。
まあ・・・山本太郎のような単純な発想の反対はできない。
山本太郎なぁ~・・・反原発は、バカの国会議員を生むという教訓を東京都民に認識させた。
人間の命を犠牲にするような政治判断というのは、「悪魔の飽食」です。それは、人間否定の論理です。
資本主義のもとで科学でさえ党派性を帯びるということを書いたことがあります。経済的な利害、もっと突きつめていえば、自分がやっている株の値段が上がれば、人間が死のうが放射能の汚染が進もうが知ったことではないということです。科学者もお金をもらえれば、自分の科学的信念を曲げて、原発は安全だというのです。そんなことよりも、経済的な利害の方が優先するということです。それが、どれだけ罪深いことなのか。
福島の人々や国民は、こういう非人間的な経済優先の態度に対し、立ち上がって反対しているのです。
まあ~東芝さんとは考え方が違うので原発については一致しません。株とか経済優先とかいう文句もあるようですが、間違っていると思う政策にはノーと言いたい。
反原発は政治的なアイテムのようなものですよ。政治家の人たちがそれをネタにして仕事しているようなものです。
まあ、舛添さんが勝ちそうだし、波乱なしでしょう。
結果として、宇都宮が自民党をアシストしたことになる。もし宇都宮が出馬せずに細川支持に回ると危なかった。
さすが日本共産党・・・・隠れ自民党応援団ですよ。
共産党はそのつもりがなくてもこれはよくあるパターンです。細川の足を宇都宮が足を引っ張り、結果として自民党が得をする。
細川さんが、小泉さんと同じく新自由主義を展開するのは明らかです。反原発だけが一致しているのであって、宇都宮さんとは全く違います。宇都宮さんの邪魔をして反原発の動きを分散したのが、細川さんでしょう。自民党の中で反原発の動きを作りたいのであれば、まず自民党の中に反原発の動きを強めるべきですね。そうすれば、細川さんの反原発も本物になるでしょう。
原発が政治的なアイテムだというのは、異常ではないですか。福島原発の事故の解決を語らず、高みの見物を決め込んで、原発は必要だというのは、悪魔の論理ではないですか。
田母神さんが語った原発で死んだ人は誰もいない、原発は安全です。放射能は危なくないという意見とトリノさんの意見は、結論において全く同じですね。悲しい。
水力発電はニュートン力学の位置エネルギーを電力に変換して発電する。火力発電は石油やガスを酸素と化学反応させて電気に変換する。原子力発電は原子番号の大きい原子をエネルギーレベルの違う原子に分裂させることで熱を発生させて電気に変換する。
という、発電の基本的なことを学生時代に学んだ経歴の僕としては、ある一定割合の原子力発電は必要と思います。悪魔の論理と、当然のような主張をされますが、僕から言わせると反原発は「愚か者の論理」です。
確かに原発は高度なプラント技術を必要として、危険を伴うものですが、それを乗り越えて運用すべき技術だと僕は思います。
それと細川さんと宇都宮さんねぇ~・・・まあ~結果として自民党の応援です。まとまらないということは、政治ではありません。政治というのはすべて意見が通るものではありません。一つでも意見を通す努力をするのが政治家だと僕は思います。たとえ意に反することを妥協してもまとまって、一つでも政策を実現する。それが大事です。
自分たちの理想だけを語るのは・・・まさに宗教と同じです。
自分たちの理想だけを語るのは・・・まさに宗教と同じです。(笑)
「福島原発はたいした事故じゃないですよ、修理して3か月か半年後には使えるようになります」
と書いたのはトリノだったな。
とんだ宗教があったもんだ。いやご立派。慧眼の至り。偉い宗教だな。先を見通す目が肥えている。
2回目の原発事故が日本のどこかで起きたら、完全に日本は沈没だな。
フクシマ原発の現状回復は40年の期間がかかる。金は確か20兆円だったかねえ。すんごい高コストなんだねえ。しかもだ、使用済み核燃料はどうするの? という東芝さんの問いを避けてるね。答えられないのだろう。しかたないね。使用済み核燃料の処理方法がないんだもんねえ。それに目をつぶって、原発は必要だというのだから面白い宗教だねえ。興味深いなあ。
今度、2度目の原発事故が日本のどこかで起きたら、
「原発は高度なプラント技術を必要として、危険を伴うものですが、それを乗り越えて運用すべき技術だと僕は思います。」
などとゆるい事は言ってられなかったという事になるだろうねえ。完全に日本は沈没するね。日本滅亡の日となるだろう。いや、たいした宗教だな。宗教ちゅうより、オカルトだな。オーム真理教のようなもんだな。
東芝さん
原発推進については私も疑問です。それは、最悪の事態が起きたときに取り返しがつかないと言ってよいことが過去の事故で証明されているからです。とくに、大事な国土が失われたも同然になるのは、我慢なりません。こういったリスクや、トリチウムの放出、放射性廃棄物の処理、テロの標的などの各問題の回避•解決策がないのに推進を主張することは、政治的にも不利なのでは?とも思います。
しかし、まだまだ、反証可能性が残っていると思います。それをひとつずつ精査することで、まだ見ぬ本当のエネルギー政策にアプローチできるかもしれないと思います。
• 原発を辞めてしまったら、科学の一分野が衰滅してしまう。ゆえに脱原発は得策ではない。
これは、原発の研究そのものが科学の一分野であり目的であるととらえたときの反証可能性です。あくまでエネルギーの生成が目的であり原発の研究が手段であれば、出てこない反証だと思います。
•原発で生活をしている人もいる。その人たちのことはどうするのか。
既得権益は、それを持っている人にとっては死活問題です。
•原発なしでエネルギーの安定供給はできるのか。
安定、のところがミソです。停止後逼迫した時期もありました。
上記反証可能性をつぶしていかなければ、本当のエネルギー政策は前に進まないと思います。それどころか、現在の政権では新設すらあるのではないでしょうか。
長文失礼しました。
原発を辞めてしまったら、科学の一分野が衰滅するのではなく、技術の一つがなくなるリスクがあるということです。
まあ~皆さんと僕の考えは違うということです。それと既得権益うんぬんを言い出すんなら、医療関係のほうが既得権益が大きい。そもそも医療関係のぼったくり体質は大きな問題。また農協を代表する農業に関する既得権益もある。よって原発だけが既得権益というのはいささか無理があると思います。
トリノさん
その技術を研究するのが大事な一分野ではないのですか。
あと念のためですが、私は既得権益を原発だけに限定していませんし、ぼったくりとか悪い意味には捉えていません。悪い意味で使われることしばしばですが、上記したように死活問題、大事な生活の手段という意味で書いています。原発廃止した場合、原発で食べてる人たちのことはどうするのかという反証可能性についてです。
東芝さんの代わりに答えてくださるのはかまいませんが、趣旨がそれるようなことはやめてもらえませんか?
まあ〜てなわけで、東芝さん、上記へのコメントお待ちしております。
原発は、原子力のエネルギーを直接電気に転換しているのではなく、核分裂反応をゆるやかにするために水を使います。当然水は高温になります。この高温になった水を高圧の容器の中に閉じ込めているので水の温度は200度ほどになります。この高温・高圧の水でタービンを回し発電を行っているのです。原子力発電というのは、巨大な湯沸かし器だということです。
核分裂反応を直接エネルギーに転換できれば、非常に熱効率もよくなるんですが、あの膨大なエネルギーを直接電気に変換できる技術を人間はもっていないということです。熱効率は非常に悪いです。ウラン235に中性子をぶつけてウラン236になると不安定になって核分裂反応が起こり、分裂するときに2−3個の高速中性子が飛び出し、これが別のウラン235に吸収されて、核分裂連鎖反応が起こります。しかし、この核分裂連鎖反応はランダムに発生するので、核分裂を引き起こさないウラン235も数多く残るし、核分裂反応によって80種類以上の核種が生成されます。これが核分裂生成物です。核分裂するときに膨大な熱量が発生します。この核分裂反応を爆発的に起こすのが原子爆弾です。高速の中性子が飛び出すという現象が、放射線です。核分裂生成物は、ウラン235も含めて非常に不安定な物質なので、中性子を放出しながら安定な物質に変化していきます。核物質の半減期というのは、放射性物質が半分になる期間です。セシウム137の半減期は30.1年。これで2分の1になり、さらに30.1年で4分の1になりという形で減っていきます。
中にはプルトニウム239のように半減期が2万4000年という非常に長期にわたるものがあります。100㎏のプルトニウムがゼロに近くなるためには、いったいどれだけの時間が必要でしょうか。
原子炉の中に注入する核燃料棒が核分裂を起こしていくのですが、使用済核燃料自体が、核分裂生成物のかたまりであり、非常に強い放射線を大量に放出する危険きわまりないものだということです。この使用済核燃料棒からプルトニウムを取り出して再利用するのが、プルサーマルですが、取り出す過程でその他の核種がさらに寄せ集められて濃縮され、人間には制御不可能な状態になり、極めて危険です。この危険性があるので、ほとんどの国はプルサーマル計画を中止しています。
人間の文明の寿命を遙かに超えるような、しかも人間が近づけば即死するような放射性廃棄物を生み出す原発は、人類の現在の科学水準では扱える代物ではないということです。これが放射性廃棄物の問題だと思います。
日本の原発は、沸騰水型原子炉と加圧水型原子炉の2種類があります。福島原発は、沸騰水型原子炉です。これは、核分裂反応を抑える減速材である水を直接使用してタービンを回すものです。加圧水型原子炉は、核燃料棒に触れている減速材の水は、硬い容器の中に閉じ込められて循環しています。そのまわりに水が張り巡らされ、汚染されていない水でタービンを回すという方法を取っています。内釜と外釜によって水を区分しているのが、加圧水型原子炉だということです。
沸騰水型の原子炉は、空だき状態になったら、ただちに放射能が環境に漏れ出してしまいます。福島原発では、核燃料棒がむき出し状態になり、核溶融反応が起こり、高温の燃料棒の一部が下に落下し、分厚い隔壁を溶かして穴を開けたのではないかと言われています(炉心溶融)。冷却水兼減速材である水が失われたら数十秒、もしくは数分で燃料棒が溶け出し、原子炉が爆発を起こす可能性は、古くから指摘されており、これは熱水力学的不安定性があると言われてきました。
関西電力は、うちは加圧水型原子炉なので、福島原発のような事故は起こりませんといっていますが、問題はそんなところにあるわけではありません。
加圧水型原子炉は、沸騰水型原子炉の改良版ですが、汚染されている高温の水は、極めて高い温度になるので、熱を逃がす仕組みを作らないと閉じ込めておくことができなくなります。そのために何千本もの細管を張り巡らせて冷却と減圧を図っていますが、この細管が鉄を酸化させ、劣化を引き起こすので、細管の破損による放射能漏れが事故の原因になってきました。原子炉は、老朽化が進むと危険が増大します。高温・加圧の水を安定的に管理できないこと、放射線によって金属の劣化が進まざるを得ないこと等々に大きな問題があります。沸騰水型も加圧水型も、空だき状態になると原子炉自体が爆発を起こす可能性をもっています。膨大な熱を逃がすシステムがなければ、原子炉を安定的に可動できないので、熱交換のために原子炉には大量の水が必要です。日本の原子炉が海の側にあるのは、熱交換のために海水を使っているからです。
水を循環させるシステムに障害が発生すると、原発が高温になり爆発事故が起こるというのは、沸騰水型と加圧水型に共通した弱点です。福島原発の場合、津波によってすべての電源が失われたのではなく、地震によってすべての電源が失われたという指摘があります。それによって水の循環が停止して沸騰し、圧力に耐えられなくなって、ベントをおこないましたが、水の蒸発によって燃料棒がむき出しになり、炉心溶融を引き起こし、深刻な事故に至ったということです。チェルノブイリのように大爆発が起こらなかったのは、まだ不幸中の幸いだったということでしょう。
トリノさんがいうように、原子力の利用という研究は止めるべきではありません。医学にとっても物理学にとっても化学にとっても原子力の利用なしには、発展しないともいえるでしょう。しかし、これらの研究は、原発の稼働とはあまり関係がないと思います。原発がなくても原子力の研究は前に進むということです。原発の技術が、原子力利用の最先端ではないということです。
原発を廃炉にする努力には、ものすごい時間がかかります。廃炉に至るプロセスにも多くの人が必要です。使用済核燃料をどう処理するのかという難問もあります。廃炉ビジネスには、国費を投入する必要もあるでしょう。ビジネスとしては成り立たないと思いますから。しかし、国民の安全を確保するために、巨大な廃炉ビジネスが存在せざるを得ないと思います。
廃炉に至るプロセスとエネルギーの転換で言えば、エネルギー転換のテンポの方がものすごく早いと思います。原発ゼロを宣言し、自然エネルギーを爆発的に普及させながら転換を図っていく過程の中で、エネルギー産業が新たな展開を見せ、ここには新しいビジネスが成り立つと思います。
巨大な施設による送電ではなく、電源開発の分散による管理が、リスクの分散にもつながるので、21世紀のエネルギーは、ネットワーク型、分散型のものが考えられるでしょう。
それは、日本が、自分の力でエネルギーを確保できる新しい道でもあると思います。
東芝さん
ありがとうございます。
一つ目の反証可能性を消す有力な見解をいただきました。
二つ目三つ目に対しては、まとめて消去を図ろうとされているようにも見えるのですが、とにかくエネルギー転換を図り新たな事業と雇用を生み出すということでしょうか。
それにしても、安定供給が困難という点の解消にはならないと思います。また、現在原発に携わる人たちが、円滑に、原発を廃する方に向かい新たな事業に乗り換えることは容易でしょうか。困難であるとすれば、円滑に進めるために考えられる対策を挙げていただければ幸いです。
ドイツは、原発を推進していた電力会社に、原発をやめて、自然エネルギーによる発電を求めました。批判をしつつ、かつ協力を求めるという方法でした。殴りながら握手も求めるという方法をとった結果、電力会社自身が電気の生産方法の転換を図ったといいます。日本でもこれが実現すれば、エネルギー転換と雇用の確保が同時に成り立ちます。電気の安定供給は、自然エネルギーが大きく普及すれば、安定供給がそれだけで実現します。太陽光、風力、地熱、小水力発電が、多様に発展すれば、供給は安定します。蓄電のシステムや、ネットワークの整備が必要になるとは思いますが。
ドイツと日本では状況が違いますよ・・・笑。簡単に他国の状況を日本にあてはめられてもねぇ~。まあめんどくさいから説明しないけど、ドイツと同じように日本も・・とはいきません。ドイツは原発を持たなくても、結局、原発の恩恵を受けているのです。
東芝さん、ヨーロッパの近代史知ってるでしょう?それとEUはどういう理念で結成されたか?
太陽光、風力、地熱、小水力発電で、原子力発電の代替なんかできるわけないですよ。そんな夢物語を信じるほど僕は空想家ではありません。
ドイツは、電気が不足すれば他の国から買い、電気が余れば他の国に売っています。これは、EUの相互協力の中で実現しているので、日本と全く違う条件です。
日本は、海洋国及び地震大国なので自然エネルギー大国です。風力と地熱発電のポテンシャルも高い。ある専門家は、そもそも日本に原発は向かなかった、地熱発電を行えばよかったのだと書いています。ほんとにそうだと思います。日本の原発依存度はわずか23.8%。十分自然エネルギーに切り替えることはできます。
トリノさんは、トイレのないマンションについて何も答えていません。使用済核燃料問題をどう解決するのでしょうか。原発を稼働する電源が喪失すれば、短時間で炉心溶融を引き起こす危険をどう回避するのか、こういう問題について、トリノさんは何も答えてくれません。この問題に対する案がないのであれば、原発は早晩、完全に破綻します。それとも、原発依存度を100%にすべきだと思っているのでしょうか。経済的な利害のために。
原発の発電能力5,000万KWを自然エネルーギーで賄うことができる・・・なんて空想を描けるほど楽天家ではありません。原発には確かに危険もありますが、一定割合を保有する必要がある思います。
まあ~考え方が根本的に違う。
それと経済性は大きな問題です。東芝さんのような議員さんは経済性を考慮に入れない考え方。また公務員の考えも同じです。非生産性の職業の人たちの共通点です。お金は天から降ってくるように思っている。おまけに金持ちから金を多くとればいいという変な考えを持つ。そのうえ権利だけは主張する。日本の豊かな経済圏が、さも自分たちが築いたように錯覚して、これからも当然続くと大きな誤解をしている。それが、山本太郎を代表する反原発論者の愚かな論理です。
トリノさんは、この発言を福島県民の前で胸を張って語れますか?。このような発言には、怒りのようなものを覚えます。日高原発を日本共産党は、住民のみなさんといっしょにくい止めて来ました。これは愚かな運動だったのでしょうか。
津波地震が想定されている今、日高原発を阻止した運動は、トリノさんやトリノさんの子どもを守ったのではないでしょうか。
「使用済核燃料問題をどう解決するのでしょうか。原発を稼働する電源が喪失すれば、短時間で炉心溶融を引き起こす危険をどう回避するのか、こういう問題について、トリノさんは何も答えてくれません。」
相変わらず、この問いに答えんね。徹底的に避けてるね。
山本太郎がどうしたこうしたと、どうでもいい事で誤魔化し、お茶を濁してるねえ。
「まあ~考え方が根本的に違う。」
なんて、もしかして言い訳? 見苦しいね。痛々しいねえ。とんだ宗教があったもんだ。
東芝さんの問いに取りあえず、答えろよトリノ。
日高原発?・・・関電の候補地に過ぎず、本気だったかどうか分からない。食い止めたという表現は間違い。電源としての原子力は、一定割合で必要だと言っているのです。山本太郎のような論理は、愚か者の論理だと例を挙げているだけ。
「過ぎたるは猶及ばざるが如し」反原発運動は、まさにそれです。また福島の避難住民に対して論評しているわけではありません。日本の将来を考えた視点で、電源はどうするかを語っているだけ。
東芝さんの論理は、極論過ぎるのです。戦争についても、一部分しか見ていない。原発もそうです。
僕から言わすと、なんでそんなに簡単な論理なの????と言いたい。
簡単な論理とやらで、
「使用済核燃料問題をどう解決するのでしょうか。原発を稼働する電源が喪失すれば、短時間で炉心溶融を引き起こす危険をどう回避するのか、こういう問題について、トリノさんは何も答えてくれません。」
という問いに答えろよ、トリノ。
答えられんのなら、
「僕が間違ってました」
とお詫びしろよ。
また、lllwaolll か・・・それなら言うが、自然エネルギーという空想頼りに簡単に原発をやめるような発想を、僕は持ち合わせていない。
そんなに自然エネルギーで発電できると思うなら、発電してみろ。
別に東芝さんの悪口言うわけじゃないが、政治家は口だけです。農業でも実際にやったことないくせに、農業を守れと言う。
間違っているのは、lllwaolll 、お前のほうだよ。
「使用済核燃料問題をどう解決するのでしょうか。原発を稼働する電源が喪失すれば、短時間で炉心溶融を引き起こす危険をどう回避するのか、こういう問題について、トリノさんは何も答えてくれません。」
という問いに答えろよ、トリノ。
答えられんのなら、
「僕が間違ってました」
とお詫びしろよ。
え? 答えなさい。こ た え な さ い! 能書きはいいから。
ぐだぐだ、言い訳はいいんだよ。答えろよなあ。分からんやっちゃなあ。頭が悪いのか、痛い所を突かれて窮しているのか。どっちなんだ?
まあ、窮して知らんふりしているのだろう。能書きはいいから、答えろ。
山本太郎がどしたとか、農業がどしたとか、どうでもいいんだよ。質問に答えろと言っているんだよ!俺が間違っているとかいないとか、どうでもいいだよ。東芝さんの質問に答えろと言ってんだよ。それが出来なければ、
「すいません、僕が間違ってました」
とお詫びしろと言ってんだよ。分かったか?
原子炉の使用済み燃料は放射能を出します。アルファー線とかべーた線のようなね、つまり原子核の崩壊を意味しますので長期間保存すれば、いずれ放射能を出さない原子になって問題なくなる。原発を稼働する電源が喪失すれば・・・炉心溶融がやっかいですが、それ以上に格納容器が爆発すると一大事。どう回避するか?
飛行機のエンジンが動かなくなったらどうするか?と同じレベルの質問です。あらゆる想定をして電源確保をするように備えるしかない。
当然の回答です。lllwaolll、お前の乗ってる車のブレーキが利かなくなってどうするのか?回答しろ・・・というような馬鹿な質問に過ぎない。
ほう、俺の乗ってる車のブレーキが利かなくなってどうするのか? という質問と同じなのか。
ダメだな、そんな回答では。
0点。
残念でした。
使用済み核燃料はどこに長期間保存するの? またその施設は地震でやられる心配はないの? 未来の子供たちにたまりにたまった使用済み核燃料を押し付けるつもり? そんなものどこの自治体が受け入れるの。まさか、原発の使用済み核燃料のプールの事じゃないよね。もう、たまりにたまってどうしようもないからね。フクシマをみりゃわかる。炉心溶融は飛行機には例えられないねえ。飛行機はエンジンが1っ個やられても片肺飛行はできるが、原発が片肺発電をやってるとは聞いた事ないね。しかも、飛行機は「マジソン川の奇跡」だったかな、ああいう事もできるが、原発は炉心溶融が起きた時点で終わりだから、飛行機のエンジンが動かなくなったら、という例えに適さないね。
俺は実際、クルマのブレーキが利かなくなりギアをローに入れてガードレールに擦り付けながら止めた事があるが、原発はそんな単純なことではないね。ひとたび事故を起こしたら人間には制御不能だという事が分かった。フクシマの原発事故は収束に40年かかるという。フクシマの事故は想定外だったという言葉が使われた。2度目の事故が起きたらなんと表現するつもりかね。また、2度目の事故はない、と断定できるのかね、人間が。神様じゃないんだからできる訳ないよね。出来るという人間はバカだね。おまえのように。
問題はやっぱり、使用済み核燃料だね。どうしようもないね。おまえの回答ではダメだね。おまえの回答では回答になってないね。具体的じゃないんだよ。実際上の方法論だよ。ないじゃないか、具体案が。
もう1度回答してくれ。