分かりやすくすること=単純化ではない

雑感

物事を分かりやすく表現するというのは、大事なことだ。できる限りシンプルにすると分かりやすくなる。要素を少なくすることが大事だ。しかし、複雑な現象を分かりやすく表現する場合は、よく考える必要がある。分かりやすくを重視するために、重要な側面を切り捨てるというのはすべきではない。物事の本質を切り落として、分かりやすく描くというのは、事実を矮小化して単純化することに他ならない。
複雑な問題は、複雑なまま理解する。それを如何にして分かりやすく伝えるかということであって、単純化することではない。

スティーブ・ジョブズは、業界用語や専門用語をできるだけ使わずにシンプルな表現を心がけていた。そのために多用していたのはアナロジー(類推)だが、読んでいるとジョブズのアナロジーは比喩に近い。

シンプルにすること、分かりやすくすること、それでいて単純化ではないこと。シンプルにかつ分かりやすくすることによって、より一層本質に近づくということを追及すべきだろう。本質が何処にあるのかを把握できれば、シンプルに分かりやすく伝えることが可能になってくる。

雑感

Posted by 東芝 弘明