『潮騒のメモリー』

雑感

朝、『あまちゃん』を見ている。いよいよ有村架純ちゃんが演じる若い時代の天野春子(小泉今日子)の青春が描かれる。有村架純ちゃんが歌うときの声は小泉今日子さん。架純ちゃんが、薬師丸ひろ子の演じる鈴鹿ひろ美(若い時代も本人が演じている)の影武者として歌を歌うことになるので、鈴鹿ひろ美(薬師丸ひろ子)のパクパクに(小泉今日子)が声を出すという設定なのだが、実際は薬師丸ひろ子のパクパクに有村架純のパクパクが重なり、その声を小泉今日子が出すという面白いことになっている。

宮藤官九郎さんは、あまちゃんを用意周到に準備して『潮騒のメモリー』という曲をつくり、この曲を軸にした物語を編んで、親子3代に渡る物語を紡ぎ出した。途中から鉄拳という人のイラストレーションも加わってきた。これも面白かった。小泉今日子の歌う『潮騒のメモリー』はCD販売されたので、ぼくはネットで曲を購入した。宮藤さんはこの『あまちゃん』に東日本大震災を描くことを決め、準主役の北三陸鉄道リアス線(北鉄)が津波で破壊されたことも描いていた。

『潮騒のメモリー』という曲は当時大ヒットした。天野春子(小泉今日子)が歌う歌、天野アキ(能年玲奈)と足立ユイ(橋本愛)の歌う歌、鈴鹿ひろ美(薬師丸ひろ子)が歌う歌というものがあり、それぞれに味わいがある。小泉今日子さんの歌も良かったが、ラストで薬師丸ひろ子さんが歌った『潮騒のメモリー』は忘れがたい。
この曲の歌詞は、ハチャメチャでいろいろな曲へのオマージュが込められている。歌詞はハチャメチャなのに曲がよくできているので、名曲になっている。1980年代の曲の雰囲気をもち今にも通じるような曲の仕上がりが嬉しい。

ちゃんとシナリオの構想を練って、伏線が回収されるように書き上げていく力、物語の進展とともに謎が解き明かされていく面白さが『あまちゃん』にはある。こういう朝ドラがあれば、それだけで人生の幸福度は高くなる。そんな感じがする。


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雑感

Posted by 東芝 弘明