防災士の研修を受けた

雑感

朝10時、和歌山市のプラザホープ。防災士の第1回目の講義。6限まであり、終了したのは6時前だった。開校式も1限目だったので、講義は5本だった。寝ないで起きて聞けたのはよかった。
お昼、雨が降っていた。パーカーを持ってきたので、フードを被って、外に食べに出た。プラザホープのまわりは飲食店が多いけれど、ビッグホエールでイベントもあったので、どの飲食店も満席だった。仕方がないのでイズミヤに入り、フードコートに行き、銀だことペプシコーラを注文して食べた。

質疑のできるときは質疑をした。地震予知の科学的根拠の話も面白かった。聞きながら、地震予知というのは、現在の地下の状況を物理的に把握して、地震の予測をしているのではなく、過去の地震のデータを丹念に収集し、それを分析しつつ予測を立てるものだった。それが地震の科学だったので、ぼくは質問で、あと200年ぐらい、現在の科学水準で研究すれば、地震の予知の精度は高まるのではと聞いた。もう一つは、地震予知は国の予算に深く関わるので、地震の想定は政治と科学の狭間で決まるのかと効いた。

あと200年ぐらい研究すれば、という質問は、「そのとおり。東南海地震は、次に起こる地震を細かく調べれば、その次に起こる地震を細かく予測できる。東南海、南海地震のスパンは100年単位。その意味では200年ほどあれば、というのはまさにそうだと思います」というのが答えだった。2つめの質問にもそのとおりとお答えいただいた後、展開された話は、ここに書けないほど難しかった。予算をどう組んでもらえるかという点は、いろいろな意見の中に対策が存在しているということだった。

新聞記者が東南海、南海地震の地震予測の問題点を指摘し、本を1冊書いたが、この本が与えたインパクトは衝撃的で、地震予測の仕方、公表の仕方が大きく変化していた。1人の新聞記者が世の中に与えたインパクトは巨大だったということだろう。

東南海・南海地震と南海トラフ巨大地震というのは全く違うのだという。南海トラフ巨大地震は1000年に一度。こっちの方は、マグニティード9.1という東日本大震災の経験を踏まえて、エリアを広げたのだという。その端っこで地震が起こったとき、地震の警戒情報を出すかどうか、科学者も迷うという話を正直にされていた。ぼくたち素人は、科学的根拠の結論だけ聞いて、それを頼りに地震対策を講じるということになる。科学的判断の根拠についてはブラックボックスになっている。科学者が聞いたら、議会での質疑は滑稽に映るかもしれない。知るということは、大事なのだと思った。

今の時代、自分の知らないことを知る方法が多方面に発達してきている。自分の問題意識の外にあることに対して、ふとした疑問をAIに投げかけると、いきなり新しいことが見えてくる。面白い。


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雑感

Posted by 東芝 弘明