『コーヒーハウス』に触発されて

雑感

赤旗の日刊紙の日曜日に書評欄で紹介されていた小説、『コーヒーハウス』という本が届いた。この本はアマゾンでは手に入らず、検索でヒットしたのは楽天ブックスだった。この本を事務所で開いて読み始めると、自分が書きかけて止めている小説を書きたくなってきた。小説を読むことが少なくなっているが、いつも小説を読み始めると、自分も書きたくなるということを繰り返している。

もちろん、ぼくが書いているものは習作とも呼べないものだ。
少しだけ本を読んでから書きかけの小説を開いてみた。書き始めてから10年以上が経過している。文字数は現時点で1万6000字を超えている。作品は、高校2年生のときの、母が亡くなった数日間とそれから後のことを描いたものだ。今回は書き始めると、次々に情景が浮かんできた。書くのは面白い。描写を楽しんでいるようなところがある。4年間の闘病生活の末に母は癌で亡くなった。小学校の教員だった母は、癌に冒されながら、働くこともできなくなって病室で生活しているだけだったが、公務員だったので亡くなったあとも含め、3人の子どもたちの経済的な大黒柱だった。

しかし、母の死後、3人の子どもたちの生活には大きな変化が生まれた。その中にあって、ぼくだけがそれまでと変わらない高校生活を送っていた。結局、大学を中退した兄の庇護の下で、ぼくは、母が亡くなる前と同じような生活を送ることができた。兄の生活は大きく変わり、社会人となって働くことになった。

書いている世界は、その変化が始まったばかりの頃の、ぼくが高校3年生になるまでの話になる。出来上がったら誰かに読んでもらうつもりでいる。書いている作品世界は、自分にとっては儀式みたいなものだろう。現実にあったことを踏まえた作品を描いてみないと、次の作品を描くことにはならないというような感じがある。

小説には、小説独特の書き方があり、それが破綻すると読めない作品になってしまう。今回は、3人称で書いてはいるが、心の中に踏み込むのは主人公だけ、主人公のまわりで起こったことを書いてみたいと思ってる。
ラストに至るイメージが頭に浮かんでいるので、パソコンの画面と向き合えば書き終えることができると思い始めている。

今回は、最初から読み直しつつ、少し手を加えたものになった。長いブランクがあるので、自分の作品世界が破綻しないように心がけた。新たに書き起こした文字数は2000字弱だった。議会が一段落して、少し余裕ができたら仕上げてみたい。


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雑感

Posted by 東芝 弘明