憩楽マラソンと人権フェスティバル
午前中、憩楽クラブかつらぎの紀の川万葉の里マラソンのスタッフとして参加した。
着いたのは8時45分頃だっただろうか。会場内に車を招き入れられて、案内に従って車を走らせた。停めるスペースがどこにもない。一旦会場の外に出て、違うところに車を停め、会場内に入ることになった。来るのが遅いということだろう。
「おはようございます。スタッフジャンパーは?」
「まずは東芝さん、来賓として参加して下さい」
そう言われた。なんと、そんな話は聞いていない。服装が、ダウンジャケットと防寒ズボンを履いて、その下には背広なんて着ていない。
「まあいいか」
そう思って来賓の中に入れさせてもらった。ぼく以外にもう一人だけ、ラフな姿の方がいたのでホッとした。ぼくもやはり日本人なんだろう。みんなと同じような服装をしていないと、どうも居心地が悪い。来賓の挨拶やら紹介が終わって、ようやくスタッフジャンパーを借りて、配置についた。入り口のところで車が入って来ないようにする。入ってきそうな車は西の信号の所から右に入ってもらうという任務だった。この仕事から解放され、お弁当をいただいたのが、11時過ぎだった。唐揚げとベビーカステラ、ホットコーヒーを買ってそれも食べた。
後片付けまで参加することが多かったのに、今回は人権フェスティバルが議員研修に位置づけられていたので、妻と一緒に参加した。講師は高岡達之氏(読売テレビ放送報道局特別解説委員)。演題は「ニュースの裏側から見る人権問題」。ジャンパーの下は半袖のポロシャツだった。こんなフランクな姿で講演をする人も珍しい。この人はスティー・ブジョブズかなんて思ったが、イメージは全然違う。スティーブの方は、伝説のプレゼンと呼ばれている。すべて緻密な計算の上で成り立っていたサプライズのあるプレゼンだったが、高岡さんのお話は、話し言葉で自由闊達にエピソードを交えて語るものだった。聞いていて、こういう話ができれば最高だなと感じた。おそらく講演を聞いた人で一番印象に残ったのは「詳しくはWebで」というものだっただろう。
アメリカ大統領トランプの再選。一神教の神から始まる解説は面白かった。他人種が数多いアメリカでは「メリークリスマス」と言ってはならないということになっているらしい。こういう基本的なことが日本人には分かっていない。8年前のトランプさんの公約には「堂々とメリークリスマスと言う」というものがあったのだという。そしてそれを実行した。喜んだのはキリスト教のカトリック教徒だった。彼はこの公約で信者の心を鷲づかみにした。ニュースを読むときには、こういう背景まで把握して読む必要がある。こういうところから話が始まった。
現場に足を運び、自分の目で確かめながら事実を見る目を明確に持った人の話は面白かった。兵庫県の知事選挙の話で高岡さんが語ったのは、一次情報にアクセスして、自分の頭で判断するようにすべきと言うことだった。この人の言説によれば、ぼくは今日、こういう風に感想を交えて書いていることは、「読まなくていい」ということになる。必ずそこには東芝弘明という人間のバイアスのかかったものになる。講演の本当のことを知りたかったら、講演のビデオを見なさい、一次資料に当たるというのは、こういうことだろう。
帰ってから議会だよりのラフレイアウトを見直した。作業が終わると7時30分を回っていた。



