素の自分を社会に出す

雑感

お昼、昨日付の日曜版を手にご飯を食べにお店に入った。記事の中程にあった二人の作家の本の紹介を読む。世界は知らないことが多い。一番後ろのページの人欄は今田美桜さん。明るくポジティブに生きている人だった。今の時代、芸能人の方々も、自分の本音、自分の素を大切にして、それを表に出しながら芸能活動をすべきなんだろうと思う。赤旗日曜版のこの人欄のインタビューは秀逸。この欄を読むためだけに日曜版を取ってもいいだろうとぼくは思っている。今田美桜さんは、素の自分を大切にしながら生きている人だと感じた。だからこそはじけるような瑞々しさがある。

昔のアイドルのように偶像を描いて「スター」を作る時代ではないと思っている。作り上げた偶像は、次第に本人を苦しめていく。自分の人生に仮面を被り、さらに演技でも仮面を被ると、一体自分とは何なのか、分からなくなる。そうではなくて、日常は素の自分を見せつつ、演技という仮面を被る。そうしないと自分に戻れなくなる。

それは一般の社会で生きる人間も同じ。会社の役職という仮面や議員という仮面を被って外面良く生きているのは、仮面を被って生きるようなもの。仮面がすべて駄目だとは思わない。すべての人は、社会に出るときは何らかの仮面を被るものだ。
「よそ行きの顔」は誰にでもある。しかし、この「よそ行きの顔」という仮面を365日、24時間被るのはよろしくない。これを続けると、芸能人の「偶像」と同じことが起こる。

できるだけ素の自分を社会の中に露出し、社会的な役割を果たすときには、何らかの仮面を被る。こうやって生きていかないと自分と仮面との乖離が起こる。それはストレスによって自分を自滅させる道だ。美しい白鳥が水の上をすーっと滑るように移動する。そこだけを見せて生きるのではなく、一生懸命水の中で足をかいている、その部分を率直に見せて生きること。これが大切なんだと思う。

如何にして社会の中で素のまま生きることができるか。そうしないと人間としてのバランスは保てないだろう。

雑感

Posted by 東芝 弘明