教育長の退任式
6人目の質問者として、質問が終わった。始まる前にトイレに行き、事務局でサイダーを飲ませてもらった。
「質問の最中にゲップが出るかも」
そう言いながら一気に飲んで議場に上がった。少し緊張していた。
伝わるかどうかが一番のポイントだと思って質問席に立った。あと1分という時間を残して質問を終えた。喉が渇いていた。緊張がやはり続いていたのだと思う。こちらの提示した論点や言いたいことは伝わったと思った。万博の会場の状況は注視していく、遠足が明日ということになっても、遠足を中止すべき場合は中止するというのが町長の答弁だった。
午後5時から教育長の退任式が総合文化会館で開催された。職員のみなさんとともに議員の多くも参加した。町長と議長が挨拶を行い、教育長が退任の挨拶を行った。教育長は、教育の分野に50年以上携わった方だった。
教育長の教師としての出発は、笠田中学校への赴任だった。ぼくが3年生のときに新任の教師として赴任してきたのが池田八主雄さんだった。男前の先生が笠田中学校にやってきたときに、これだけいろいろな形で、ぼくは池田さんと関係を結ぶとは思いもしなかった。ふるさとで長く生きると、仕事における人間関係にもさまざまなことが起こる。
教育長としての10年間、ご苦労様でした。議場を通じて真摯に向き合えた10年間は印象深い。
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